兵長のヒトメボレ【リヴァイ】 (ページ39)

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その日から、殆どの時間をリヴァイと過ごした。

「お前、もうこの部屋に移ってきたらいいんじゃないか？」

「はぁっ？馬鹿な事言わないで。」

「何が馬鹿なんだ？一日中ここにいる訳だし、その方が便利だろう。」

「アンタねえ、男女が一つの部屋で寝泊まりするなんて不純でしょ！」

「ほう…何故だ？まさか俺とそういう事になると思っているのか？俺は業務の効率を考えて提案しただけなんだが…」

リヴァイはニヤリと口角を上げて私に近づく。

「なっ…違うわよ！私はそんな事思ってないけど、他の兵士が知ったらそう思うかもしれないでしょっ」

「別にそう思われても俺は構わねえがな。」

「っ…」

この変態め、揶揄いやがって…

「…お腹すいた。」

私が部屋を出ると、リヴァイも付いて来た。

「ちょっと…付いて来ないで。」

「行き先が同じなんだから仕方ねえ。」

お盆にお皿を乗っけていくと、

リヴァイが手伝ってくれた。

「…どうも。」

「ああ。」

席に着いて、左手にフォークを持つ。

けど

取れない。

お蕎麦なんて…

箸じゃないと上手く食べられない。

掬ってもするりと落ちてしまう。

渋々箸に持ち替えて試みるものの、

尚更掴めない。

いつもはパンやスープなのに、

どうして今日に限って蕎麦なのか。