兵長のヒトメボレ【リヴァイ】 (ページ38)

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食事を取り終えて

リヴァイの部屋に戻った。

「リヴァイ、何か書くもの貸してもらえる？」

「ん？ああ。」

リヴァイからペンと紙を受け取った。

何も出来ないと嘆いている暇はない。

出来ないならば、出来るようになるだけ。

「何に使うんだ？」

「左手をまともに使えるようになるために練習する。」

「ふっ、頑張れよ。」

リヴァイはそう言って微笑むと

私の頭を撫でた。

駄目だ…

リヴァイと居ると、

気持ちに歯止めが効かなくなる。

引き返せなく、なってしまう。

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「んんっ…！！」

難しい…

利き手じゃないと、こんなにも大変だなんて。

普段使っていないからか手が攣るし、字も汚い。

「汚ねえ字だな…」

「うるさい…アンタもやってみなさいよ…！」

いつの間にか私の前に来ていたリヴァイが

ペンで書いた文字で真っ黒になった紙を見て言った。

「俺は利き手が使えるから必要ない。」

ムカつく…

「でもまぁ、頑張ってるじゃねえか。元より、お前はこんな事じゃへこたれないとは思っていたが。」

下げたと思ったら、

こうやって私の喜ぶ言葉をくれる。

私はもう、完全にこいつに堕ちている。