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次の日の朝、ミケさんの元を訪れた。
「Aです。」
「入っていいぞ。」
部屋に入ると、ミケさんは沢山の書類に
向き合っていた。
「すみません…お手伝い出来なくて…」
「構わない。良い機会だ、ゆっくり休んでくれ。今まではAに頼り過ぎていたな。すまなかった。」
「いえ、そんな事…」
ミケさんの視線が
書類から私の腕に向けられる。
「怪我は痛むか？」
「そう、ですね…」
「申し訳なかった、守ってやれなくて。」
「そんな…！私の不注意が招いた事です。」
奇行種に襲われた時、
握り潰されそうになったが、
刀でその手を切り裂いて
何とか自力で脱出した。
握られた時に腕を骨折し、
脱出した時に、その勢いで
頭をぶつけて切った訳だ。
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作者名：絹 | 作成日時：2021年2月28日 18時
