兵長のヒトメボレ【リヴァイ】 (ページ26)

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Aの俺への態度は依然として

変わらないまま壁外調査を迎えた。

もう何度目だろうか。

何度回数を重ねても慣れない。

アイツはミケの班だ。

壁外調査の際に俺がアイツを守る事はできねえ。

だからこそ、Aには俺の側に居て欲しい。

俺の目が届くところに居て欲しい。

毎回、もしAが死んでしまったらと

思うと気が気でない。

心臓が、握り潰されるように痛い。

壁内に戻ったら、

真っ先にAの安否を確認する。

Aも実力はある。

大怪我を負った事はないが、怪我をする事はある。

その度に、俺の補佐になれと言うのだが、

Aにはいつもの調子で軽く流される。

「伝令です！奇行種多数出現により左翼側が壊滅的打撃！右に伝えてください！」

左翼側、だと…？

Aが確かそっちな筈だ。

アイツは…無事なのか…？

「チッ…」

本当は今すぐにでも向かいたい。

だが、そんな勝手な行動は許されない。

俺は、班員の命を預かっている。

今はAの事は考えないようにして、

目の前の巨人を倒す事、

仲間を守ることに徹した。