兵長のヒトメボレ【リヴァイ】 (ページ20)

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ハンジさんが淹れてくれた紅茶を

ぼーっと眺めていると、

ハンジさんが口を開いた。

「どうしたの？考え事？」

「あ、いや…大したことじゃないです。」

「不味かった？私の淹れた紅茶。」

「そんなことは決して！とっても美味しいです。ただ、何でリヴァイはあんなに上手に淹れられるんだろうと思って。」

ハンジさんは驚いた顔をした。

「淹れてくれたの？リヴァイが？」

「はい、この間書類を届けに行ったときに。」

「それで、その味が忘れられないと？」

「そんな大袈裟な…ただ、美味しかったなと思っただけです。」

とは言ったものの、

忘れられないというのも

大方間違いではないかもしれない。

「そうなの？私は淹れてもらったことがないからわからないけど…」

「今度一緒に押しかけましょうよっ。私一人だと行きづらくて。」

「それはA一人で行かなきゃ駄目だよ。私が着いて行ったら怒られるし。」

「私が一人で行っても怒られそうですけど…んんっなに…？！」

ハンジさんが両手で

私の頬をぎゅっと挟んだ。