兵長のヒトメボレ【リヴァイ】 (ページ16)

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「黙って聞いてりゃガキだの皺だのとうるせえな…」

「なっ…起きてたの？狸寝入りなんて趣味悪い。」

「そんなに穴が開きそうなほど見つめられたら、嫌でも起きる。」

そういえば最初は可愛い顔して寝てたのに、

どんどん眉間の皺が深くなっていったような気はする。

「用は？俺の補佐になるか？」

「違う、書類を届けにきたの。」

私がそう言うと、リヴァイはほんの一瞬

悲しげな表情をしたように見えた。

「何だ…そんな事か。」

「そんな事って、大事な業務でしょ。」

「A、急いでいないなら少し休憩していけ。」

「別に急いではないけど…休憩ならここじゃなくても…」

「紅茶を淹れてやる。座って待ってろ。」

リヴァイは私の言葉を遮ってそう言うと、

慣れた手つきで紅茶を淹れ始めた。

「ほら、熱いうちに飲め。」

「ん、ありがと。良い香り…」

リヴァイは私の隣に腰掛けた。

「美味しい…」

思わず頬が綻んでしまうような、

優しい味がした。