9 あの時の真実 ページ10
＜めぐり愛＞
緋白「「で？」」
「ん？」
とビールをグーと飲み なんのこと？ と付け加える
緋「いつか話してって言ったからあんたから話すの待ってるつもりだったけど、藤川が知ってるのに私ら知らないのおかしいよね！？ね？白石」
白「そうよ！」
「藤川先生は冴島さんから聞いたんだろうね…」
切り出しづらくてまたビールを口に持っていく
緋「まぁ、無理に話さなくていいよ。」
白「そう、だね。あーフェローのレポート書かなきゃ〜」
前に、前に進め。私
「私、妊娠 してた」
ガタッと言う物音とマスターの あらっ！ダーリン と言う少し気まづそうに聞こえた声
「あっ…こう、さく。」
ごめん、帰ると、言う
藍「また逃げるのか……妊娠は本当だったんだな…鈴木先生の子か」
鈴木先生、とは。私より10歳年上で
フェロー時代から私にとてもよくしてくれていた心臓外科医のドクターだ。
立て続けに
藍「俺見たんだ。お前と鈴木先生が抱き合ってキスしてる所。子どもはどうした？離婚したのか？どこまでが本当でなにが嘘なんだ」
耕作は抑えきれなくなったのか珍しく次々と言葉を並べ私は止まらない涙を流す
緋「ちょ、ちょっとストップ！藍沢ちょっと落ち着きな。ね？」
白「A大丈夫？」
と昔のように名前で呼びながらおしぼりを渡してくれた
「ごめん。」
緋「ゆっくりでいいから、藍沢と向き合いな」
白「緋山先生、私達帰ろっか？」
白石先生がレポートの資料をバックに入れて
緋山先生もそうだねと席を立とうとする
「いい！いて。2人もいて。お願い。1人じゃまた耕作から逃げ出しそうになる」
緋「…分かった」
ジョッキに少し残されたビールを一気に飲み干し、おかわりと言って私は涙を止め少しづつ口を開く
白石先生と緋山先生は遠慮気味に私たちの方を向き
彼はソファー席で私に背を向け
私もカウンター席でまっすぐ前を見つめ彼に背を向ける
「7年前、私は耕作との子どもを妊娠した。…正直迷った。救命にも慣れてこれからだって時の妊娠。
…下ろそうって決めた。
そして手術当日＿＿＿＿＿＿
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1210人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れな(プロフ) - 苗字が森澤でびっくりしました笑笑 (2018年8月7日 19時) (
レス) id: 18c21e4147 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - あいさん» めちゃくちゃ嬉しい褒め言葉ありがとうございます(/ _ ; ) (2017年11月10日 9時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
あい - kokumaさんは話をつくるのがとても上手ですね！驚きました！ (2017年11月10日 6時) (レス) id: 6208755813 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - 冷泉 波琉架さん» 物語に入り込んでいただけてとっても嬉しいです。ラストまでこんな感じで切ない展開が続く予定ですがお付き合い頂けたら嬉しいです^^ (2017年10月7日 14時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
冷泉 波琉架(プロフ) - やばい。真相知った時泣いた… (2017年10月7日 12時) (レス) id: 8121be56da (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：kokuma
| 作成日時：2017年9月15日 21時
