45 ページ46
「あー…でも横峯先生も寒くない？」
横「半袖の森澤先生よりは大丈夫です！…あ、ライトも見つかったんですよーー」
と、横峯先生優しいな。帰ったらなんか奢ってあげよう。
プルルルルー♪
灰「わ！！」
横「もぅ灰谷先生驚きすぎだよ。」
「灰谷先生の声で驚いた…太田さんの携帯ですか？」
太「いや、違います」
「誰か落としていったのかな」
横「灰谷先生拾っといてあげなよ。」
はいっと言ってライトを灰谷先生に預ける横峯先生
灰谷先生は え？ って顔をしててそれを横峯先生は睨んでた
横峯先生ってドＳだなと、笑いそうになる顔を必死で誤魔化した
灰「うっうわー…」
灰＿あ、藍沢先生！！倉庫内にもう１人重症患者がいました
藍＿森澤はいないのか？あいつに処置させろ
太「こっちはいいから先生たち行って？」
「灰谷先生。焦りすぎ。私いるの忘れてたでしょ。右下腿が変形して血管損傷してそうだね」
横「2000ccぐらい出血してます…」
「輸液何本ある？」
灰「2本だけです」
「…もって10分ってとこか…待ってらんないね」
灰「ここで切開するんですか…？」
「それしかない。鼠蹊部を切開して大動脈を結紮する……横峯先生？」
さっきから横峯先生の声が聞こえないと思ったら後ろで蹲っていた
横「す、みま、せん」
低体温症になりかけてる…
「これ着て。安静にして。体をなるべく冷やさないように。いい？」
横「はい、ありがとうございます」
さっき横峯先生が貸してくれた上着を彼女に掛け安静を命じ、患者さんの元へ行く
灰「森澤先生、麻酔もないし、患者さん意識もあります、」
「そうね……氷に変わる…あ、これ。手袋に詰めて」
落ちていたミックスベジタブルを灰谷先生と手袋に詰め患部に当てる
「これで麻痺させてオペしよう」
灰「え…」
「やるしかないでしょ」
キンキンに冷えた私の手がミックスベジタブルで更に凍えて震える、でも私がオペしなきゃ
「お名前言えますか？」
守「守口です」
ざっと灰谷先生が守口さんに処置方法を説明した
「鼠径部切開します。ライト当てて」
震える手でメスを握り３cm切開する。
「痛みありませんか？」
守「大丈夫です」
灰「…すごい！本当に痛みを抑制できてる」
脂肪を割いて大動脈を露出
守「うわー！！！痛い！痛い！！！」
と体が暴れ私の震えた手から器具が落ちた
「もう一度大動脈を露出します」
と言ったものの手の震えが止まらなくなってきた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1210人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れな(プロフ) - 苗字が森澤でびっくりしました笑笑 (2018年8月7日 19時) (
レス) id: 18c21e4147 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - あいさん» めちゃくちゃ嬉しい褒め言葉ありがとうございます(/ _ ; ) (2017年11月10日 9時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
あい - kokumaさんは話をつくるのがとても上手ですね！驚きました！ (2017年11月10日 6時) (レス) id: 6208755813 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - 冷泉 波琉架さん» 物語に入り込んでいただけてとっても嬉しいです。ラストまでこんな感じで切ない展開が続く予定ですがお付き合い頂けたら嬉しいです^^ (2017年10月7日 14時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
冷泉 波琉架(プロフ) - やばい。真相知った時泣いた… (2017年10月7日 12時) (レス) id: 8121be56da (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：kokuma
| 作成日時：2017年9月15日 21時
