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冴島はるかと書かれた病室の前で足が止まる。
私はなんて言ってあげられる？
悲しみを抱えているはるかに
藤「おっ…森澤か…」
彼女の病室に入るかためらっていると向こうから扉が開いて藤川先生が
とても辛そうな顔で出てきた。
藤「はるかの人生ってなんなんだよ。前の彼氏にも子どもにも死なれて…俺なんて声かけていいか分からないんだ」
そう言い残して病室を後にして行った
そうだよね…分からないよね。
子供を亡くしたのは私も同じなのに、それでも彼女の痛みを理解してあげるのは難しい
コンコン
冴「はい」
「はるか…体調どう？」
冴「…とても元気。」
「よかった…ご飯食べれてるんだね」
はるかのベットの隣の椅子に腰をかける
冴「今度は、トマトメインのお店じゃなくてもい、いね……」
あぁ…なにも言ってあげれない
冴「早く悪阻終わって欲しかったのに…もういないんだね…私のせいだ、もっと早くヘリ降りてればよかったのに」
後悔の波に押し潰されているはるかは
７年前の私と同じ
「泣いていいよ。いっぱい、泣いて、いい、んだよ」
言葉で励ましてあげられなかった
ただただ はるかを抱きしめて 一緒に泣いてあげるしかなかった
私も後悔の波にまだ溺れたままで、、
這い上がる術を知らない…
「今はただ、泣けばいい」
今すぐその波から抜け出さなくていい。
私も はるかも 手を差し伸べて助けてくれる 人がいるのだから
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
藍「なにしてる」
藤「思い出されたらかわいそうだろ。だからってこのトマト捨てるわけにいかないし…」
藍「１つくれ」
藤川からトマトを受け取り隣にかける
藍「…結婚すれば色々あるだろう。でもどんなときでもお前の家庭はきっと明るい」
藤「お前はどうなんだよ…森澤の事どうするか考えてるのか？」
藍「俺は辛い毎日でもあいつと２人で乗り越えていきたいと思ってる…ただ覚悟が出来てるのか分からない」
７年も離れ、俺は何も知らずただひたすらあいつの事を引きずる毎日を送っていた。
だがAは俺と離れ別の道歩き、そして悲しみを背負う事になった、
7年間何もしてやれなかった俺が、今更、またあいつの隣を歩いていいのか…
藤「藍沢らしくないな〜森澤を救えるのは、共に歩いてやれるのはお前しかいないだろ。」
俺はきっと臆病なのだろう。
天野奏にはあと一歩を踏み出せと背中を押したくせに、
俺はその一歩をまだ踏み出せないでいる
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れな(プロフ) - 苗字が森澤でびっくりしました笑笑 (2018年8月7日 19時) (
レス) id: 18c21e4147 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - あいさん» めちゃくちゃ嬉しい褒め言葉ありがとうございます(/ _ ; ) (2017年11月10日 9時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
あい - kokumaさんは話をつくるのがとても上手ですね！驚きました！ (2017年11月10日 6時) (レス) id: 6208755813 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - 冷泉 波琉架さん» 物語に入り込んでいただけてとっても嬉しいです。ラストまでこんな感じで切ない展開が続く予定ですがお付き合い頂けたら嬉しいです^^ (2017年10月7日 14時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
冷泉 波琉架(プロフ) - やばい。真相知った時泣いた… (2017年10月7日 12時) (レス) id: 8121be56da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kokuma
| 作成日時：2017年9月15日 21時
