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あれからどのくらい時間がたったんだろうか
緋「ダメだった……」
1分1秒が長く感じる。
はるかの側で一緒に泣きたいはずの藤川先生は気丈に振る舞い名取先生が見落としをした骨盤骨折の患者の処置をした
それが、医者の使命だから
白「冴島さんは?」
緋「、、体は大丈夫。」
「頸管無力症か…初産では気付けなくても仕方ないんだったけ…」
緋「うん…助けられなかった…」
横「やっぱ骨盤骨折の診断って難しいのかな…名取先生なら気付けそうなのに、出来るオーラ出してただけかな〜」
なんて声が聞こえて来た
名「なに?そんな顔されると俺がなんかやらかしたみたいで嫌なんだけど。結果大丈夫だったんだからいいでしょ」
はるかの事でやるせなさを感じてる今の状況で
名取先生の 次やればいいでしょ みたいな言い訳が
プツリとプツリと私の何かを刺激する
名「いつも通りやればよかったんだよ。次からそうするよ」
「あのさ、名取先生いいかな」
名「はい?」
そしてその何かが プツ っと音を立てて弾けた気がした。
「次からって何?」
名「いい経験させてもらったんで、次からは今回のこと活かしますよ。」
「は?どの辺がいい経験なの?あんたの見落としのせいで倉田さんは死にかけた。
命に次があると思ってんの?医者には次があるけど、命を落とした人にはもう次はない。
意味わかる?命を落としたらその人はもう二度と帰ってこないの」
名「いや…そんなの
「まだ言い訳する気?そんなあんたに命を預けたい患者なんていない。」
これ以上ここにいたら、まだまだヒートアップしそうで
そう言い残して頭を冷やすためスタッフステーションを後にし外の空気を吸いに行った
____________
あれから忙しかったのもあるけどはるかになんて声かけていいのか分からず
2日も経ったのに会いに行けてない
藍「ここにいたか」
「なに?」
藍「冴島、会いに行かなくていいのか?」
外のちょうど日陰になってるベンチに腰掛けていると
タイミングを見計らったかのように彼が来て隣に腰を下ろした
「あー…ちょっと忙しくて」
藍「自分と重なって会うのが怖いか」
「…」
藍「Aの痛みを俺は分かってやれない。でも俺は一緒に乗り越えて行きたいと思ってる」
なんでいつも貴方はいとも簡単に 私の心 に入ってきて
穏やかにしてくれるのだろう…
藍「少しくらい顔出してやれ」
「そうだね、」
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れな(プロフ) - 苗字が森澤でびっくりしました笑笑 (2018年8月7日 19時) (レス) id: 18c21e4147 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - あいさん» めちゃくちゃ嬉しい褒め言葉ありがとうございます(/ _ ; ) (2017年11月10日 9時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
あい - kokumaさんは話をつくるのがとても上手ですね!驚きました! (2017年11月10日 6時) (レス) id: 6208755813 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - 冷泉 波琉架さん» 物語に入り込んでいただけてとっても嬉しいです。ラストまでこんな感じで切ない展開が続く予定ですがお付き合い頂けたら嬉しいです^^ (2017年10月7日 14時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
冷泉 波琉架(プロフ) - やばい。真相知った時泣いた… (2017年10月7日 12時) (レス) id: 8121be56da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kokuma | 作成日時:2017年9月15日 21時