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藤「いや〜藍沢きてからの救命空気悪すぎ」
緋「あんた大っ賛成だったじゃん。」
「なに、緋山先生と藍沢先生が戻ったの同時期じゃないの?」
医局に戻りながらふとした疑問を投げかけた。
緋「いや、私は藍沢より先にもどった。で、藍沢はトロント大の推薦がどうとかで症例が欲しいとか言って戻ってきたの」
トロント大………
「そっか、、脳外でずっと頑張ってたんだね」
緋「あんたは?どこで何してたの。この7年間。」
「 7年間、、、医者は続けてた」
藤「森澤の手際の良さは変わらないよな〜」
緋「さっきは ごめん。またあんたに会えると思ってなかったからさ、、ちょっと動揺した。」
苦笑いしながら
いつか話してよね
と付け加えた。
白「だからもう少し言い方があるんじゃないの」
ほら、来たぞ〜と藤川先生が厄介そうな顔をしている
藍「あの程度で辞めるなら早いほうがいい」
まぁ今のフェローは使い物にならないよね〜なんて思いながら白石先生を見つめると
白「なに?森澤先生もそう思うの?」
なんてとばっちりがくる
「まぁ、フェロー使い物にならないよね。」
しまった。思ったことを口にしてしまった…
白「フェローは大事にそだてなきゃいけないの!うちの人手不足を解消するには一人前にするしかないんだから」
藍「人手不足か、森澤も戻って来ただろ」
数秒。たかが数秒目が会うだけで胸が熱くなるのが分かる
あ、やっぱりまだ早かったのかもしれない。
いや、 戻るべきじゃなかったのかも
そう思うと足が動き医局から出る
俺は頼まれて救命に戻っただけだ。
という声が聞こえたのち、こちらへ向かってくる足音がする。
藍「A……」
そう呼ばれ私の腕を掴み足を進める
自販機の前のベンチに座らされ手が離れた
「な、に」
藍「さっき言ってたことは本当か?」
"皆が思ってるような事実はないから"
「 まぁ、 ただの噂だから」
藍「じゃあ何故、、、何故俺の前からいなくなった」
今にも壊れそうな彼が目に映る
あぁ、こんな姿にしたのは私だ。
「ごめんなさい…あの噂の半分は嘘。でも後の半分は…本当なの」
耕作、ごめんね。
7年前に戻れるのなら、私は違う選択をしているだろう。
藍「 ____そうか………… よかった。またAに会えて。」
そう言うと彼は下を向き少し肩が震えた気がした
そんな貴方を抱きしめた私をどうか許して………
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れな(プロフ) - 苗字が森澤でびっくりしました笑笑 (2018年8月7日 19時) (レス) id: 18c21e4147 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - あいさん» めちゃくちゃ嬉しい褒め言葉ありがとうございます(/ _ ; ) (2017年11月10日 9時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
あい - kokumaさんは話をつくるのがとても上手ですね!驚きました! (2017年11月10日 6時) (レス) id: 6208755813 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - 冷泉 波琉架さん» 物語に入り込んでいただけてとっても嬉しいです。ラストまでこんな感じで切ない展開が続く予定ですがお付き合い頂けたら嬉しいです^^ (2017年10月7日 14時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
冷泉 波琉架(プロフ) - やばい。真相知った時泣いた… (2017年10月7日 12時) (レス) id: 8121be56da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kokuma | 作成日時:2017年9月15日 21時