コード・ブルー 〜アネモネ〜

38 親友 ページ39

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＜医局＞

藍「今日当直か？」

「違うよ、もう帰るとこ。」

藍「俺ももう少しで終わる。久しぶりに２人で飯でも食いに行くか？」

「そうだね…」



♪〜

藍「っ！分かった！すぐ行く」

「何かあったの？」

藍「天野奏が急変した。今から緊急オペだ。悪い飯はまた今度にしてくれ」

「分かった。頑張って。」

藍「あぁ」


あー医者同士ってこうだった。

なんて少し落ち込む


冴「私ももう終わりなの。少し付き合ってくれる？」

「はるか！…でも悪阻は？」

冴「トマトメインのお店でもいい？」

「もちろん！」


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

「結婚、妊娠おめでとう！！！」

冴「ちょっと…声大きい。」

「ごめんごめん。」

冴「久しぶりね。２人で食事なんて」


昔はよく２人で食事に行ったけ。

私は耕作の事、はるかは、…悟史さんの事



冴「列車事故のこと緋山先生から聞いた。…もっと頼ってよ」

「ごめんね…」

冴「あーごめん。こんな雰囲気にしたかったわけじゃないの。で？藍沢先生とより戻したの？」

「まだ何も…んー美味しい！あ、ごめん悪阻ツライよね」


トマトがゴロッと入ったトマトクリームパスタを食べる前ではるかはトマトサラダのみ


冴「何食べても不味くて…早く悪阻終わって欲しい」

「私は食べづわりだったな。診察の合間ずっとチョコ食べてた！」


あの頃を思い出し笑顔が出る


冴「やっと前に進めてるんだね」

「橘先生と三井先生のおかげ。進む努力しろって。あの子が見てたら呆れるって」

冴「確かにね〜藍沢先生の血引いてるから いつまでへこんでるんだ、しっかりしろ。 って言いそう」

「それ耕作の真似ー？」

２人で笑い合う。

冴「藍沢先生とより戻したくないの？」

「あんな事あったから、お互い見えない溝があるって言うか…」


気持ちは通じ合ってるって分かってるのに

私も耕作もそれ以上なにも言わない

そこから先へ足が進まない


冴「でも、妊娠の事も言わずに後悔したんでしょ？子どもの事だけじゃなくて藍沢先生とも前に進んでもいいんじゃないかな？…まだ好きなんでしょ？」

「そ、だね…はるかは、藤川先生のどこが好きなの？」

冴「えー…ない。」

「１つぐらい言ってあげなよー」


７年ぶりだなんて嘘みたいで、、お別れも言わず去った私を簡単に許し受け入れてくれる。

冴島はるかは姉のようで、大切にしないといけない仲間だと今更思う。

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