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藍「水飲むか？」
「ありがとう。」
あれからめぐり愛を後にし、どちらとも言葉を発する事なく、お互い当たり前かのように俺のマンションへ帰った。
藍「明日も早いしもう寝るか？」
シャワーを浴びAには大きすぎる俺のTシャツを着て下は下着のまま、俺の目を気にすることもなくソファーに座りグビグビと水を飲んでいる彼女に声をかける。
「こーさく」
藍「なんだ？」
「信じてくれてありがとう」
藍「え？」
「私の事なんてとっくに忘れてると思ってた…私のせいで、ごめんなさい」
そう呟いた彼女はとてもとても小さく見えた
藍「もう、なにも言わなくていい」
俺がその小さな体を包み込むと安心したような、でもどこか寂しそうなそんな表情を見せて
また俺を不安にさせる
「こ、さく。キスしたい」
俺の返事を待たずに 顔が近づき唇が重なった
思考が停止してる俺をみてフワリと笑顔を見せて
「なんで赤くなってるの？」
と首を傾げ俺の表情を伺ってくる
いつからこんなに積極的になったんだ。
こんなに愛おしかったんだ、
あぁ俺はとことん、こいつに溺れてる
と再確認させられた気分
藍「寝るか…」
Aの手を引き寝室のベッドに体をうめる
「何が正解だったんだろ」
藍「ん？」
２人で寝るには少し狭いベッドで寄り添いながら横になると
仰向けになった彼女はポツリと話し始めた
「冷たかった…この片手に収まるあの小さな体ととても冷たかったあの体温は一生忘れられない」
右手を開きその手をジッと見つめるAは今まで見たことの無い母親の顔をしていた。
「耕作？」
ムクっと体を起こした俺を不思議そうに声をかけてくる
藍「俺は、その子の父親だったのか…父親と名乗っていいのか」
そう言うとAはリビングの方へ行き何かを持って寝室に戻ってきて頭元にあるライトを点け それ を俺に渡した。
「最後の検診でもらったエコー写真」
藍「これが、俺の…」
4D印刷された写真は妙にリアルで、なんとも言えない気持ちにさせられる
「可愛いよね……正直あの事故が起こるまで妊娠した事半分、後悔する毎日だった。でも失ってから なんで私は後悔なんてしたんだろって守りたかった…
失ってからその命の重さを知った
遅いよね」
藍「明日２人でお別れしにいかないか。７年越しだが…」
「そ、だね」
２人でそのエコー写真を抱きしめ4時間後にアラームをセットしゆっくり目を閉じた
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れな(プロフ) - 苗字が森澤でびっくりしました笑笑 (2018年8月7日 19時) (
レス) id: 18c21e4147 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - あいさん» めちゃくちゃ嬉しい褒め言葉ありがとうございます(/ _ ; ) (2017年11月10日 9時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
あい - kokumaさんは話をつくるのがとても上手ですね！驚きました！ (2017年11月10日 6時) (レス) id: 6208755813 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - 冷泉 波琉架さん» 物語に入り込んでいただけてとっても嬉しいです。ラストまでこんな感じで切ない展開が続く予定ですがお付き合い頂けたら嬉しいです^^ (2017年10月7日 14時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
冷泉 波琉架(プロフ) - やばい。真相知った時泣いた… (2017年10月7日 12時) (レス) id: 8121be56da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kokuma
| 作成日時：2017年9月15日 21時
