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今までにない強い張りを感じ冷や汗が出る
救「羽鳥救命センターの森谷です!森澤先生いますか!?」
「っ…ここ!」
わずかな隙間から救命パックを受け取り
「救出まであと何分?」
救「あと30分はかかるかと…」
「搬送優先して欲しい重傷患者がいて、篠山夏菜子さん左足が座席に挟まって出血多量、呼吸も弱いから急いで」
救「分かりました!…森澤先生は大丈夫ですか…」
「大丈夫…こっちはなんとかするから森谷さんは他行って」
気合いを入れ直し、呼吸が苦しそうになっている夏菜子さんに酸素マスクを付ける
「夏菜子さん!聞こえますか?今から処置しますね。」
リサ「お姉さん、リサ足めっちゃ痛くなってきた」
「痛いよね…痛いの治る薬入れてもいいかな?」
鎮痛剤の用意をしてると
リサ「チックンするん?痛いの嫌!!」
母「リサ、、ママも頑張るから、リ、サも」
リサ「分かった…」
ギューっと目を閉じ気合を入れているその小さな腕に鎮痛剤を投与する
まずい、夏菜子さん2000ccは出血してるな…
「夏菜子さん、落ち着いて聞いてください。左足の出血が収まらなくこのままだと切断しなければなりません、なので一度足を開いて大きな血管を止めます。その後優先的に搬送してもらいますね。いいですか?」
母「は、い…」
リサ「ママ…」
「リサちゃんいい?ママの手を握ってずっと話しかけてあげて。先生が必ず助けるから。」
冴島メス。と言いそうになるが、ここには手際の良い看護師も十分な機材もない
なにより自分から流れる冷や汗と息苦しくなるほどのお腹の張りはなに?
元々お腹の子はとても元気で、平均より少し大きめだから多少の事は大丈夫だろう
まずは出血を止めなければ、切断どころか命が危ない
1人でオペするのは大変だったけどなんとか血管遮断出来た
「夏菜子さん、リサちゃん。もう大丈夫だよ。あとは助けが来るまでも、う少し、、頑張っ、て」
リサ「お姉さん大丈夫?」
「ハァ…っ大丈夫。」
やばい、救出早く
「先生!痛み止めある?腕痛いねん」
「先生!こっち診てくれへん?連れが苦しそうにしてるねん」
「先生!「先生!
帰宅ラッシュだった為この車両だけでも数多くの人が乗っていたが医者は私1人。
苦しい体を持ち上げ周りにいた軽症患者の処置をこなしていく
消「救助入ります!」
リサ「お姉さん!!!」
消防の言葉に安心すると意識が飛んでいくのが分かった
「こ、うさく…たすけて」
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れな(プロフ) - 苗字が森澤でびっくりしました笑笑 (2018年8月7日 19時) (レス) id: 18c21e4147 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - あいさん» めちゃくちゃ嬉しい褒め言葉ありがとうございます(/ _ ; ) (2017年11月10日 9時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
あい - kokumaさんは話をつくるのがとても上手ですね!驚きました! (2017年11月10日 6時) (レス) id: 6208755813 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - 冷泉 波琉架さん» 物語に入り込んでいただけてとっても嬉しいです。ラストまでこんな感じで切ない展開が続く予定ですがお付き合い頂けたら嬉しいです^^ (2017年10月7日 14時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
冷泉 波琉架(プロフ) - やばい。真相知った時泣いた… (2017年10月7日 12時) (レス) id: 8121be56da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kokuma | 作成日時:2017年9月15日 21時