24 ページ25
.
「これ…って」
あれは8年前の心地いい風が吹く4月のことだった
_________
藍「桜じゃなくていいのか?」
「いーの。なんか切なくてでも綺麗じゃない?」
午前休をもらったので早起きをして、目的の場所へ行った。
2人で休めるなんて奇跡に近くて、このデートも数少ない日中の外デートだった。
藍「名前なんて言ってたっけ?」
「"アネモネ"って言うんだよ。花言葉は儚い恋とか苦しい恋なんだって」
藍「へー」
「でも色によって花言葉が違うの」
耕作の運転で連れて来てもらった アネモネの花畑 色とりどりに咲いていて本当に綺麗だった
カシャ
「ね、耕作見て〜」
藍「ん?」
「この赤いアネモネの花言葉は君を愛すって言うの!素敵だよねー。っていうか私写真のセンスあるわ〜これ耕作にも送ってあげるね」
藍「儚くて苦しい恋だけど君を愛すってことか?」
「えーそう言う意味なのかなー?でも何があっても愛され続けてもらうって幸せだよね。…耕作はいなくならないでね」
藍「急にどうした」
「この花見てたら切なくなった!」
なんて笑うと、後ろから耕作に抱きしめられた
「ちょっ、と。外だよ?」
藍「俺は居なくならないし、お前に何かあっても俺は一生愛し続けるよ。」
耳元でそう囁かれた
「耕作…ありがとう。じゃーその誓いにこの写真ずっと持っててね〜で、2人揃って毎年ここにこよ?で何年か後には子どもとか居たらいいね」
なんて2人で笑いあった
________
甘い甘い時間を過ごしたことを思い出した。
「…なんでまだ持ってるの」
当時はまだスマートフォンなんてなくてガラケーで画質だって今と比べ物にならない位悪い
藍「誓いに待ってろって言っただろ。」
緋「この写メA関係だったの!藍沢バカにしてごめん!にしても相変わらずの一途だね〜脳みそしか興味ない変人だと思ってたけど。」
白「もー緋山先生!!邪魔しないの!!」
白石先生と大山さんが緋山先生を引っ張って連れ戻していった
「覚えてるんだ…8年も前だよ?」
藍「俺の気持ちは今も当時のままだ。」
「、、耕作はなにも変わらず居てくれたんだね」
変わってしまったのは私
大きな傷をまだ縫い合わされてない私の心
「7年前に戻りたい…」
藍「灰谷話していた、一度医者を続けた事後悔しているって何のことだ」
いつも彼は 私の痛いところ をついてくる。
あなたは私の心の傷を縫い合わせてくれますか…?
.
1210人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れな(プロフ) - 苗字が森澤でびっくりしました笑笑 (2018年8月7日 19時) (レス) id: 18c21e4147 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - あいさん» めちゃくちゃ嬉しい褒め言葉ありがとうございます(/ _ ; ) (2017年11月10日 9時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
あい - kokumaさんは話をつくるのがとても上手ですね!驚きました! (2017年11月10日 6時) (レス) id: 6208755813 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - 冷泉 波琉架さん» 物語に入り込んでいただけてとっても嬉しいです。ラストまでこんな感じで切ない展開が続く予定ですがお付き合い頂けたら嬉しいです^^ (2017年10月7日 14時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
冷泉 波琉架(プロフ) - やばい。真相知った時泣いた… (2017年10月7日 12時) (レス) id: 8121be56da (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:kokuma | 作成日時:2017年9月15日 21時