22 灰谷先生の成長 ページ23
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藤川先生ははるかに大切な事を伝えるんだろうなと思い、邪魔者の私はそっとはるかから離れて
またね
と言い病室を後にした。
初療室で仕事をする為戻ると耕作と灰谷先生の姿があった
「あれ？灰谷先生今日はもう終わりじゃなかったけ？」
灰「すいませんでした！！」
「え、いきなり何ー？大声出さないでって言ったでしょ」
灰「僕、シアン騒ぎの時ヘリで怖かったんです。僕の症状なんて軽かったのに、何も考えれなくて、怖くて、臆病なんです。僕は医者に向いてない」
「んー…ダメージコントロールで大事な事って何がわかる？」
灰「え？…あ、アシドーシス、低体温、疑固障害です」
「それともう１つ大事な事がある。……臆病であること」
灰「え、」
仕事に集中していたはずの耕作まで私を注目してると苦笑いになりながらも
「あのオペの時続行していたら命が危なかったかもしれない。中断したから秋元さんの命は助かった。その意味がわかる？」
灰「意味……」
「その判断が出来た、藍沢先生にも臆病な一面があったって事。」
するとこっちの様子を見ていた耕作が灰谷先生の目の前まできて
藍「お前が医者に向いてるかどうかは知らないが…
シアンの匂いを感じる人間は40%しかいない。現に森澤は感じていなかったが、お前はたまたまその40%の１人だった。
そのおかげで、
お前は冴島と患者の命を救ったんだ」
灰谷先生は大粒の涙を流していた。
灰「森澤先生は、医者になってよかったって感じますか？」
「え……そうだ、ね…毎日葛藤の連続で、でも誰かの命が助かった時喜びで溢れるのは嘘じゃない。
ただ一度だけ、一度だけ医者を続けたことに後悔した事は、ある」
無意識に涙が零れ落ちそうになったのを必死に隠して２人に背を向け仕事にもどった
きっと誰も心には何か重たい荷物を抱えて、それでもそれを背負って生きて行くしかない
医者は命さえあれば、いつか大切ななにかを失った辛さも乗り越えられると信じている
そのいつかがいつになるかなんて分からないけど、
今はまだ私自身もそのいつかがまだで、手術をしたくないと悩んでいる天野奏の気持ちに寄り添えるような気がした。
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＜作者＞
やっと3話終わりです。
ノリで始めしまった
藍沢先生に一目惚れしたフェローちゃん
http://uranai.nosv.org/u.php/novel/ms2c31/?fcnew=1
もよろしくお願いします。
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れな(プロフ) - 苗字が森澤でびっくりしました笑笑 (2018年8月7日 19時) (
レス) id: 18c21e4147 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - あいさん» めちゃくちゃ嬉しい褒め言葉ありがとうございます(/ _ ; ) (2017年11月10日 9時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
あい - kokumaさんは話をつくるのがとても上手ですね！驚きました！ (2017年11月10日 6時) (レス) id: 6208755813 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - 冷泉 波琉架さん» 物語に入り込んでいただけてとっても嬉しいです。ラストまでこんな感じで切ない展開が続く予定ですがお付き合い頂けたら嬉しいです^^ (2017年10月7日 14時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
冷泉 波琉架(プロフ) - やばい。真相知った時泣いた… (2017年10月7日 12時) (レス) id: 8121be56da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kokuma
| 作成日時：2017年9月15日 21時
