2 再会 ページ3
人の痛みを知ることはできない
が
痛みに寄り添うことはできる
……俺は出来るのだろうか
____________________
<藍沢>
橘「えーカンファレンスの前に皆に紹介したいやつがいる」
緋「え、何?新しいドクター?」
こそっと緋山が白石に聞く
白「初耳…ドクターだったら人手増えるわね」
緋「まぁ、使えるドクターじゃなきゃ意味ないけど!」
何故だろう、俺の胸が騒つくのは
橘「入ってくれ」
扉が開くのがスローモーションで俺はガタッと音を立てて立ち上がりその拍子にペンが転がっていく
…………ずっと会いたかった あいつだ
当然皆驚きを隠せないようだ
フェロー達はそんな俺たちを見て驚く
コツン、コツン
俺の横を通り過ぎていく彼女から目が離せないでいる
あいつは気合を入れたい時はヒールを履く
___……変わってないな
なんて少し冷静になったりもする。
「森澤Aです。ご存知の方もいらしゃるかと思いますが、、、今日から翔北の救命センターでまたお世話になります。ヘリに乗るのは7年ぶりなので緊張しますが精一杯やらせていただきたいと思います。よろしくお願いします」
フェローの3人は何も知らない
パチパチと拍手を送りながら
「よろしくお願いします」と丁寧に挨拶していた
驚きを隠せない俺たちの沈黙は緋山によって打ち砕かれた
緋「あ、っんた!よくのこのこと帰ってきたわね」
白「ちょっと!緋山先生!落ち着いて」
緋「この状況落ち着けって言う方が無理でしょ!」
Aは表情を変えずただ真っ直ぐ俺を見ていた
フェロー達は何事かと唖然としている。
藤「ま、まぁまぁ!これで俺たち全員揃ったな!よろしくな!森澤」
驚いていた藤川がいつもの調子に戻り彼女に笑顔を向ける
橘「7年ぶりかー。懐かしいな。よろしく頼むぞ!」
彼女から目が離せなく動けない
冴「藍沢先生。落ちましたよ。」
冴島が珍しく動揺しているのか少し震えたその声で呼び戻される
あぁと言いながら落ちたペンを拾う
緋山がまだ何か言いそうになるが、
橘「さ!そろそろカンファレンスの続きするぞ!」
その一声で俺たちは仕事へと切り替えられた。
カンファレンスが終わるとAはあのブルーのスクラブに身を通すため更衣室へ逃げるかのように去って行った
なぜ……戻ってきた
柄にもなく目頭が熱いのはなぜなんだ
………………俺はAと過ごしたあの日々を忘れていなかったんだ
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れな(プロフ) - 苗字が森澤でびっくりしました笑笑 (2018年8月7日 19時) (レス) id: 18c21e4147 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - あいさん» めちゃくちゃ嬉しい褒め言葉ありがとうございます(/ _ ; ) (2017年11月10日 9時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
あい - kokumaさんは話をつくるのがとても上手ですね!驚きました! (2017年11月10日 6時) (レス) id: 6208755813 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - 冷泉 波琉架さん» 物語に入り込んでいただけてとっても嬉しいです。ラストまでこんな感じで切ない展開が続く予定ですがお付き合い頂けたら嬉しいです^^ (2017年10月7日 14時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
冷泉 波琉架(プロフ) - やばい。真相知った時泣いた… (2017年10月7日 12時) (レス) id: 8121be56da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kokuma | 作成日時:2017年9月15日 21時