19 心配性の彼 ページ20
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いつも出勤時間ギリギリに起きてバタバタした朝を迎える
が
今日は出勤時間の2時間半前に起きた
はるかは目を開けたのか。後遺症はどうなってるのか。
「よいしょ」
寝起きのだるい体を起こして、シャワーを浴び、急いで支度をして翔北へ向かう
冴島はるかと書かれたそのベッドに向かう
「藤川先生おはようございます」
藤川先生の隣にイスを持ってきて座る
藤「…森澤か。おはよう」
「はるかは?」
藤「まだ…」
「そっか…」
藤「なんでだろうな。昨日に限って青だったんだよ。信号…俺たちその時間だけなんだよ。落ち着いて話せるの。お前らもそうだっただろ?」
「そう。…だったかな」
藤「どう切り出そうかと思っているうちに病院ついちゃって。一つでもどっか赤だったら、俺言えてたと思うんだ。
お腹の子のためにヘリ降りて欲しいって。」
その目は本当に後悔しかない目をしていた
「藤川先生は私たちのムードメーカーでしょ。それは、はるかにとっても一緒だと思う。目を覚ました時藤川先生がそんな疲れ切って悲しい顔してたらきっとはるかに怒られるよ?」
藤「そ、だな。」
「…後悔するのはまだ早いよ。」
藤「ありがとう。」
「はるか。よかったね。こんなにもはるかを愛してくれる人に出会えたんだよ?藤川先生ずっと待ってるよ。悲しませたら怒るからね…」
はるかにそう話しかけると、藤川先生の目から涙が流れてるのが見えて、そっとその場を離れた。
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<スタッフステーション>
「おはよ〜」
白「おはよ」
藍「体はもう大丈夫か?」
「相変わらず心配性だねー耕作は」
お前は無茶するからなとパシっとカルテで叩かれる
本当に昔みたいで安心感があるなーなんて…
横「耕作!?!?あ、森澤先生おはようございます」
「横峯ちゃんおはよー。HCU行ってくる」
そう言うとニッコニコスマイルの横峯先生がピッタリ横についてくる
「なに?」
横「やっぱ付き合ってるんですよね?」
「付き合ってないよ。」
横「えーバレバレの嘘ですよ〜」
「横峯先生は灰谷先生と付き合ってんの?」
横「ありえないです!私職場内恋愛はしない主義なんです。別れたらめんどーじゃないですか」
「あーそれ分かる。」
なんてだいぶ年下の子と恋バナに花を咲かせ回診に向かうと
緒方「あんたには無理だな!」
あーこれは今日もめんどうな1日が始まる予感しかしないな…なんて脳内でため息をついた。
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れな(プロフ) - 苗字が森澤でびっくりしました笑笑 (2018年8月7日 19時) (レス) id: 18c21e4147 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - あいさん» めちゃくちゃ嬉しい褒め言葉ありがとうございます(/ _ ; ) (2017年11月10日 9時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
あい - kokumaさんは話をつくるのがとても上手ですね!驚きました! (2017年11月10日 6時) (レス) id: 6208755813 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - 冷泉 波琉架さん» 物語に入り込んでいただけてとっても嬉しいです。ラストまでこんな感じで切ない展開が続く予定ですがお付き合い頂けたら嬉しいです^^ (2017年10月7日 14時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
冷泉 波琉架(プロフ) - やばい。真相知った時泣いた… (2017年10月7日 12時) (レス) id: 8121be56da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kokuma | 作成日時:2017年9月15日 21時