コード・ブルー 〜アネモネ〜

15 汚染 ページ16

「はるかも小悪魔だよね〜」

冴「仕事中は藍沢先生には頭が上がらないけど、Aの事になるといじり甲斐があるので」

なんて言って笑ってる冴島はるかはもはや小悪魔ではなく悪魔だ

と思いながらカルテ整理を続けていると


緊張感が走るホットラインの音が鳴る




「はい。こちら翔北救命センター」

『木更津消防よりドクターヘリ要請です』


「患者情報お願いします」

『木更津市森林公園内で男性が倒れていると通報。呼吸も弱く意識もはっきりしていません』


同時にCSからグーサインが飛ぶ


「了解しました。出動します」


久しぶりのヘリポートまでの道のりを走る


ああ、大好きなフライトドクターに戻れる

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＜森林公園内＞

救「森林公園の警備の方が巡回中に発見されたそうです。お名前は秋元二郎さんです」


「秋元さん聞こえますか？翔北救命センターからきた森澤です。手握ってもらえますか？」


秋元「ゔっ…」

「反応ある。運ぶよ。ストレッチャー」

灰冴「「はい」」



機内で無線を救命センターに繋ぐ


「AFがある、、脳梗塞かも」

藍「分かった。頭部MRI手配しておく」


「お願い」

灰「ゔーっ」


え、なに？灰谷先生ここにきてまた乗り物酔い！？


灰「違います、

秋元「うっ」

冴「嘔吐します」


患者さんに駆け寄った冴島さんの靴に嘔吐物が付着した

「冴島さん大丈夫？…誤嚥するとまずい。挿管します」

冴「はい」

灰谷先生ハァハァ言ってるけど大丈夫かな

「ベルト外す。カフ固定して」

冴「はい……ハァ、ハァ

「はるか！！」


はるかが崩れ落ちるのを咄嗟に支え

「灰谷先生代わりに…

灰「うっっー、、す、いません」

灰谷先生も胸を押さえうずくまっている

や、ばい。目がクラクラする

汚染……？

「早川さん、、なに、か分からないんですが、機内の空気が汚染されて…る可能性があります。窓、開けます！！」


もう一度救命センターに無線を繋ぐ

「こちら…ドクターヘリ、、機内で患者が嘔吐…吐瀉物が冴島さんに付着し気を失いましたっ…ハァ…灰谷森澤も、、目眩…吐き気の…ハァ 症状あり」


喋るのもやっと、、冴島さんを楽な体勢にし、この状況を伝える


藍沢「！あとどのくらいで着く！？」


CS「およそ5分です」


藍「A聞こえてるか？あと5分で翔北に着く。それまで耐えてくれ！！除染の準備をしておく……」

「お、ねが…い」

はるかそして 赤ちゃん 頑張れ。
もうすぐ助かるから…
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