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＜カンファレンス＞
橘「以上だ。今日もよろしく……森澤ちょっといいか」
「はい」
他の人たちはそれぞれ出ていき、橘先生と２人になる
橘「初日から色々あったらしいな」
「さすが情報が早いですね」
どこまで知ってるのか、橘先生にだけは叶わない
橘「藤川が騒いでたぞ〜森澤が藍沢と出勤してきたーって」
「あはは、…息子さんは」
橘「あぁ。今朝も会ってきたよ。あいつ急に新聞読みたいなんて言い出したりして…でももうすぐ3年だ。」
「私専門は心臓なのに…なにもしてやれないのが心苦しいです」
橘優輔くんは 拡張型心筋症 という
心臓の筋肉が薄くペラペラになり収縮機能が低下する難病と闘っている
現在の医療では、完治するためには移植しかなす術がない
5年生存率は76%だが突然死も稀ではないので気が抜けない病だ。
橘「気にするな。お前は関西の病院でもいろんな先生に掛け合ってくれたんだってな。聞いてるぞ〜」
励ましの言葉が見つからない。
私は医者だ。
大丈夫です！ドナー見つかりますよ！
なんて安易な言葉は発することができず、落ち込む
橘「森澤は今は自分の事を考えろ」
「え、、あ。はい」
橘「藍沢には話せたのか」
「…最後までは、まだ」
橘「そうか。焦るなよ〜森澤は焦るととんでもなく空振りをする。フェロー時代を覚えてるか？」
私はフェロー時代慣れていない救命の現場は私にとって、とても過酷だった。
救いたいと焦る気持ちと
まだ一人前の技術もない事実
焦って、何度も失敗をしたのを今でも覚えている
橘「森澤はいつも患者や自分以外を優先していた。そこがお前の良いところだ。でも、今は自分を優先しろ。自分とそして藍沢とちゃんと向き合えよー」
話ぐらいならいつでも聞いてやる。
そう言い残して橘先生はスタッフルームへ向かった
自分と向き合う、か……
私は、大切な子どもを守ってやれなかった。
私の命を捨ててでも守らなきゃいけなかったのに
…医者は、私はなによりも患者の命を優先してしまった
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
藍「3.5cmは危険だ。もう待てない」
奏「やっぱり手術しないとだめかな…」
奏母「ピアノ弾けなくなるかもしれないんですよね？」
命と命よりも大切だと思っているもの、どちらかを選ばなければならない、としたら
中には命を捨ててでも大切なものを望む人もいるだろう
それでも医者は……命を優先する。
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れな(プロフ) - 苗字が森澤でびっくりしました笑笑 (2018年8月7日 19時) (
レス) id: 18c21e4147 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - あいさん» めちゃくちゃ嬉しい褒め言葉ありがとうございます(/ _ ; ) (2017年11月10日 9時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
あい - kokumaさんは話をつくるのがとても上手ですね！驚きました！ (2017年11月10日 6時) (レス) id: 6208755813 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - 冷泉 波琉架さん» 物語に入り込んでいただけてとっても嬉しいです。ラストまでこんな感じで切ない展開が続く予定ですがお付き合い頂けたら嬉しいです^^ (2017年10月7日 14時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
冷泉 波琉架(プロフ) - やばい。真相知った時泣いた… (2017年10月7日 12時) (レス) id: 8121be56da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kokuma
| 作成日時：2017年9月15日 21時
