11 近く2人 ページ12
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藍「落ち着いたか…?」
「う、ん。 もう大丈夫、、」
藍「帰るか。家どこだ?」
「あー家ね。まだ探してなくて、ウィークリーマンション借りてる」
藍「そうか。…今日は俺ん家くるか?」
「え?」
藍「あ、や、変な意味じゃなくて。今お前を1人にしたらまた帰って泣くだろ。」
そう言うと自然と私をリードして歩き始める
__________
<藍沢家>
「うっそ。なにも変わってないね」
藍「風呂入れ。」
耕作の部屋は7年前と同じで、タイムスリップした気にさせてくれた。
シャンプーも昔私が選んだメーカーのままで、本当に昔に戻ったみたいだ
藍「着替え置いとくぞ」
「ありがと」
シャワーを浴び出るとそこには7年前彼が選んでくれた私のパジャマが置いてあって
もしかして本当にタイムスリップしたんじゃないかと思わされる。
耕作がシャワーを浴びてる間私の定位置だったこの大きなソファーの上で横になる
藍「ベッド行け。風邪引くぞ」
「やっぱりタイムスリップはしてなかった」
藍「え?」
「いつの間にそんなムキムキに鍛えたの?…ちょっと寂しい」
体を起こし、お風呂上がりの少し濡れた彼の上半身に手を伸ばした
藍「…A」
そう呼ばれると
私と彼の距離が縮まりそっとキスをされた。
「っ…耕作っ」
それからはソファーということも忘れ
置かれた状況を消すかのようにお互いを求め合い
気がつけば朝を迎えた。
うるさいアラーム音で目を覚ます。
あー頭痛い
「こう、さく」
あーそうだ。と二日酔いの頭をフル回転させ昨晩を思い出し、
柄なもなく恥ずかしくなる
藍「おはよ」
「おはよ。…」
下着を身に付け、7年前の私服も置いてくれていたみたいだけど、流石に着れず昨日着てた白シャツとテーパードパンツに袖を通す
藍「お前も朝からか?」
「うん。もうそろそろでないとやばいね」
彼もまた服に着替え支度をする
藍「出るぞ」
再会したその日に愛しい人と寝て
でもその関係は曖昧なままで
私も彼もその先を話そうとはしなかった
ゴールはどこなのか、私たちはどこへ向かっているのか
苦しい恋が始まった……
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れな(プロフ) - 苗字が森澤でびっくりしました笑笑 (2018年8月7日 19時) (レス) id: 18c21e4147 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - あいさん» めちゃくちゃ嬉しい褒め言葉ありがとうございます(/ _ ; ) (2017年11月10日 9時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
あい - kokumaさんは話をつくるのがとても上手ですね!驚きました! (2017年11月10日 6時) (レス) id: 6208755813 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - 冷泉 波琉架さん» 物語に入り込んでいただけてとっても嬉しいです。ラストまでこんな感じで切ない展開が続く予定ですがお付き合い頂けたら嬉しいです^^ (2017年10月7日 14時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
冷泉 波琉架(プロフ) - やばい。真相知った時泣いた… (2017年10月7日 12時) (レス) id: 8121be56da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kokuma | 作成日時:2017年9月15日 21時