【Ⅰ－Ⅰ】【Kind-Ｈearted GIRL 【ハリー・ポッターと賢者の石】 (ページ8)

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「ユズナ、大丈夫かい？」

「え？うん。リーマスも大丈夫？」

「あぁ、私も平気だよ。それよりついに君にも来たか」

懐かしいそうにリーマスはユズナの手にある手紙を見た。今朝ユズナの11回目の誕生日ふくろうがこの山奥の家に来た

ふくろうなど生まれて初めて目にしたユズナはしばらくふくろうの体毛を撫でていたがリーマスに促されてしぶしぶクッキーを一つ与えて山へ放った、のが30分前のこと

「ホグワーツ…………魔法魔術学校」

手紙を読んでみると魔法を学ぶための許可証がユズナに下りた、と書いてあった。魔法なんてこの世に存在しないとユズナは一年前まで思っていた

あの日、久しぶりに母杏子と会話らしい会話をしたあと少ししかない荷物を詰めリーマスに連れられて来たのがこの山奥の家だった。

　そこでユズナが見たのは杖を振るリーマス、彼が杖を振ると物が動いたりしたのだ今までの人生で魔法なんてものは信じていなかったユズナ。どちらかというと科学製品を使っていた。というか科学製品以外何がある、と思っていた。

ハンヒーターがない代わりに暖炉を使っていたり、その他にも炊飯器や冷蔵庫、洗濯機にテレビなどこれまで生きてきて必要なものが何一つ見当たらなかった。

思い切ってリーマスに「どうやって生活してきたの？」と聞いたら「え？」と返されてしまい、ユズナは目眩がしたのだった