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耳の横に垂らした髪と上でまとめ上げられた黒髪、日本人特有の黒目に童顔がそこにいた
星月 杏子はお帰りと声を掛けた娘に目もくれず机に置かれた食事に手を付け始めた
しばらくカチャカチャと食器の音だけがそこに響きやがて半分以上残った食事から手を離し杏子はその場を後にした
「ごちそうさま、」
ユズナはそう言って半分以上残った食事を一つづつ丁寧に水洗い場に置いていく
「ユズナ、君は…」
空気と化していたルーピンが気遣うようにユズナに声を掛けた
「平気ですよ、いつもだから。今日は、半分"も"食べてくれた。うれしいなぁ」
フフ、と笑いながらルーピンの前を通ろうとしたその時、ルーピンが突如食器手にしたユズナの左腕を掴んだ
急な動きで手にした食器は音を立て割れた
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作者名：柚巴 | 作成日時：2018年12月3日 21時
