【Ⅰ－Ⅰ】【Kind-Ｈearted GIRL 【ハリー・ポッターと賢者の石】 (ページ21)

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「漏れ鍋…………」

「ユズナ、入らないのかい？」

「あ、入るよ」

ジョージに言われ慌てて扉をくぐる

中に入ると赤毛の集団と鳶色の男性が一角を陣取っていた、ユズナは鳶色の男性に近づき声を掛けた

「リーマス」

「やぁ、早かったね」

「これでも頑張ったの、だいたい一人で行かせるなんてヒドイよ」

「私もあまり体調がよろしくなくてね」

「あぁ、満月？」

「…………」

「満月」の単語を聞くとリーマスは黙りこくってしまったのでユズナは話題を変えた

「まぁ、いいや。あのねジョージ先輩がここまで案内してくれたの」

「ジョージ？」

「うん！ほら赤毛の………」
ユズナはそう言いながら赤毛の集団を見るとリーマスは納得の言った顔に

「ウィーズリー家か…………」

「知ってるの？」

「あぁ、赤毛の一族だからね」

「へぇ、わたし赤毛の人って始めてみた」

「日本じゃ珍しいのかい？」

「うん、黒髪が多いかなぁ、時々茶髪の人も見かけるけど」

自分の茶髪を指で掬いながら言うユズナ、その目は哀しそうに揺らいでいた

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