【Ⅰ－Ⅰ】【Kind-Ｈearted GIRL 【ハリー・ポッターと賢者の石】 (ページ13)

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「リー…………マス？なんで」

「君よりここの暮らしは長いんだ。ここの地形は頭に入っているよ」

リーマスがいた、息を上げながら。走ってきたんだ、自分のために…

「わたし、もうわからないの。

誰もわたしを見てくれない。母さんはわたし越しに父さんを見てる。

リーマスも

母さんを見てるでしょ？」

「っ…」

どうやら図星のようだ

「わかるんだ、わたし。

なんとなく相手の考えてることがわかるし、相手が自分をどう見てるか

きっとビクビクしながら育ったから、相手の顔色をうかがう生活してたから。

バカ、だよね

まだ子どもなのにそんなことして

わたし、自分がどこにもいないんじゃないかってわたしがここに…！」

ｷｭｯと左胸を掴み、ユズナは続けた

「いないん、じゃないかって…」

「ユズナ、私は今の君にかけてあげる言葉がない、でもきっとホグワーツに行けば君が心の底から信じたいと思える人に出会えるかもしれない」

「………………」

「大丈夫、悩みごとからいくらでも聞くよ。

だから、君の言葉を聞かせてくれ」