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2 出会い編 ページ2
「ヤァッ！」
「タァッ！」
袴を着た少女が人っ子一人いない池が２つある中庭で竹刀を振っていた
「ありがとうございました」
やがて少女は竹刀を振るのをやめて誰もいない目の前に向かって礼をした
少女は、中庭のベンチに置いたタオルを手に持ちそれで顔などに現れた汗を拭きながら玄関を目指した、ふと玄関より前に立ち塞がるとてもデカイ扉に目が行った
長年、この人家のない屋敷に時折帰ってくる母親と二人で暮らす少女にとって人の気配などすぐに感じられた否鼻が埃臭い匂いを嗅ぎ取ったからだ
少女は、本能に任せて扉の前まで歩き慎重にその扉を開く
ギィと建付けの悪い扉が音を立てて開かれた
少女は足元に目が行った、人だ
人がいる、ツギハギだらけのズボンを履いた人､
足元の次は腰辺りまで視線を上げた、こちらもツギハギだらけのローブを着ている。
そして
少女は人の顔を見た
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作者名：柚巴 | 作成日時：2018年12月3日 21時
