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22話 ページ26

敦side

その翌日の昼休み。

僕がコンビニで買ったご飯を食べていると、らっきょ……ではなく、背の高い特徴的な髪型をした人と後ろにいる眠たそうな目をしたセンター分けの人に、話をかけられた。

らっきょう「お前、中島敦だろ?」

『え?あぁ、はい…』

らっきょう「俺、金田一勇太郎。…で、後ろにいるのは「国見。」だ。岩泉さんからお前らのこと聞いてたから。バレー部、入部するんだろ?」

『はい、入部出来るなんて思っても居ませんでした…』

あはは…
本当にそうだ。

だって僕は、バレーをやった事が今まで1度も無かったし、そもそも、学校も初めてだ。
それなのにこの2週間、Aさんから教わっただけで、相当できるようになった。

あの人は…一体何なのだろうか。
ポートマフィアにもあんな心の優しい方がいるのか…

金田一「今日の放課後から部活、来るんだろ?場所とか知らねぇだろうから、案内しようと思って。そんとき中原さんも呼べるか?」

『わかりました!』

金田一「いーよ敬語じゃなくて。俺も国見も同い年だし」


『あっ!はい……いや!うん!!』

金田一「じゃ、飯食いに行くから、またな」

にかっと笑った金田一くんと、無表情を崩さない付き添いの国見くんは去っていった。

これが、学校か……。

そんな事をかんがえながら、サンドイッチを食べ終えながら窓の外を眺める。


**




食堂だろうか。どこからか戻ってきたAさんに話をかけようと立ち上がる。

『Aさん!』

A「ん?敦くん、どうしたの?」

『さっき、バレー部の金田一くんと国見くんが、放課後案内してくれるらしい!』

A「えっ、そうなの?ありがたいね」

そう言ってふわりと笑うAさん。

『うん!』

A「敦くんも、

『え…?』


伝えてくれてありがとう」

にこ、と。またもや微笑むAさん。

『いや!そんな!…えへへ、』

照れる。こんな純粋にお礼言われると。


A「放課後、がんばろうね。」

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ダーカー - 1か2がみたいです!お願いしますm(_ _)mm(_ _)m (2021年11月4日 23時) (レス) @page28 id: 80264e36de (このIDを非表示/違反報告)
リーサン - 個人的には2番目が見たいです!更新頑張ってください! (2021年10月17日 13時) (レス) @page28 id: 2ccc567f0f (このIDを非表示/違反報告)
ノンレム - 個人的に1か2がみたいです!応援してます! (2021年10月13日 21時) (レス) id: 3af77494df (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 3番が見たいです!!更新頑張ってください!(≧▽≦) (2021年9月29日 21時) (レス) id: 265680ab33 (このIDを非表示/違反報告)
天歩(プロフ) - 個人的に3番が読みたいです!頑張ってください! (2021年9月28日 16時) (レス) @page28 id: 89d9d234ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒔野 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年7月11日 23時

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