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実力 ページ23
「うん。なかなか様になってるね。」
数十発撃ち、離れた人型の的には穴が空いている。
「そんなに心配はなさそう、やっぱ銃の相性ってあるよなぁ。」
ロボロさんは、うんうんと頷きながら自分も遠距離射撃用のスナイパーライフルのスコープを覗き、引き金を引いた。
弾は、すぐさま人型の的の頭に穴を作り、カランと音を立てた。
「…すごい。」
「おぉし。いい感じぃ」
間延びした声に似合わず、鋭く豪快に弾は人型に穴を空ける。
「ナイスショットやな。」
いつの間にか、俺の後ろで同じようにライフルを持ったゾムさんが笑っていた。
「ゾムには負ける」
「まーたまたぁ」
ニヤリと狂気的に笑うと、凄まじい速さで弾を放つ。 それもまた的を外さずに命中している。
「上手いなぁ」
感嘆の声をロボロさんが上げ、ゾムさんは嬉しそうに目を細めた。
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作者名：ももすけ | 作成日時：2017年9月15日 20時
