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仮眠 ページ3

俺は、もとは捨て子だった。

最初に拾われたのは、心優しい老夫婦。
2人の記憶は全くない。2人は俺が物心着く前に強盗に襲われた。

そのあと俺は、人売りに連れられ各国を転々としていた。
そして17になった先月。 この王国につき、たまたまグルッペンさんに拾われたのだ。


当時は、いろいろ酷く扱われていたから、生傷も絶えなかった。 ただ、運動神経と俺の顔が良いとかなんとかで、下手に殺されずに生きれてきた。



「あれ?Aやん。 怖い顔してどないしてん」


いつの間にか、目の前にゾムさんがいた。

訓練終わりなのか、うっすらと汗をかいていて、綺麗な緑色が光っていた。


「あ、いえ。 俺はなんでも…」


「ほんまか? なんか元気なさげやん 」


ゾムさんの後ろからひょこっと顔を出したのは、鬱先生。
俺の頭をまたポンポンと撫でると、ゾムさんはシャワールームへ歩いていった。


「Aは、この後どないするん?」


「俺は、仮眠を…」


「あぁ! ほんま?ほな俺もご一緒しようかな 」


にやりと綺麗に笑う先生に連れられて、俺は自室へと押し込まれた。

眠り→←俺の仕事



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作者名:ももすけ | 作成日時:2017年9月15日 20時

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