コイツの主役は我々だ (男主) (ページ17)

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目覚めページ17

グルッペンさんのベッドで休ませてもらい、気がついたらほんの少し陽が登ってきていた。

まだ外は薄暗いが、ここにきて初めて眠って夜を過ごした。

起き上がり、ぼーっと窓の外を見ていると、隣でモゾモゾとグルッペンさんが身じろぎする。

朝方はまだ寒い今の季節、俺に気を使ってか自身は毛布1枚で眠っているようだ。
俺の方にはというと、上物な羽毛布団がかけられている。

グルッペンさんに布団をかけ直し、起こさないようにベッドを出た。

ていねいに干された軍服に腕を通し、置き手紙を残し部屋を出た。
廊下は静まりかえっていて、まだ誰も起きていないことがうかがえる。

「あ？Aやん。朝早いなぁ」

前方から、汗を流すコネシマさん。

持ち物からして自主練でもしていたのかと悟った。

「おはようございます。コネシマさんは自主練ですか？」

「おん。昼間やと、他の兵らが使っとるやろ？なんか使いづらくてなぁ」

軍内トップともうたわれる大きい声で、豪快に笑う。
宿舎ではないから良いものの、人が寝ていたら完全に迷惑だ。

「コネシマ、うっせぇ…。」

案の定、執務室周辺は書類整理や夜間見張りの当番が寝ているので、ロボロさんが眠そうな目をして扉を開いた。

「あ、ロボロさんおはようございます。」

「あれ、珍しいメンツ」