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「あ！平塚！こっちこっち！」
「うわ、もう酔っ払ってるじゃんふたりとも(笑)」
まだ明るいうちのまま、二人が行きつけって連れて来てくれた海沿いのバー。
半分はオープンになってる木を基調とした造りの建物は、ココナッツみたいなバニラみたいな、甘い匂いがして、
雰囲気だけでも十分酔っ払えそうなのに、もう何杯目かもわからないグラスの中には綺麗な青色が揺れる
「あれ？檜山は？」
「実家の手伝いだって」
「そーなんだ、大変だねあいつ。すみませーん、生くださーい」
『翔馬くん、』
「ん？」
『わたし、もう、しにます』
「ねぇ、俺まだ来たばっか！！(笑)」
綺麗な店員さんが運んで来てくれた翔馬くんの生ビールに、覚束無い手元でグラスをぶつければ、ちょっとこぼれた泡にブツブツ文句を言われる
「明日大丈夫？(笑)」
『まだ時間はやいからだいじょうぶ』
「Aさんめちゃくちゃ飲んでるけど(笑)」
「かわこうも顔真っ赤だよ！(笑)」
じゃあ早く追い付いてよ！なんて皇輝くんに煽られるままグラスを空にする翔馬くんに、皇輝くんとふたりで笑って、
ああ、なんか、たのしいなぁ。
「Aさ、うっちーの部屋お泊まりしたでしょ！」
「え？！」
『お、泊まりって、…べ、べつに！』
「どこまでしたの？(笑)」
『ほんっと最低！なにもしてない！もん…ただ、やけどの手当てして、うっちーさん酔っ払ってたから、介抱しただけ、…です』
「へぇー？(笑)」
「うっちーの部屋入れる女の子がこの世に居たんだね、びっくり」
何故か感心したような顔の皇輝くんと、ニヤニヤしてる翔馬くん。
なんだかバツが悪くって、氷が溶けきったグラスの中身を飲み干せばアルコールが喉を通ってく感覚に思わず眉を顰める。
「いー飲みっぷり(笑)」
『もう、ニヤニヤしないでってば！そういうのじゃないし』
ニヤニヤしてくる翔馬くんの二の腕を叩いて、おかわりくださーいなんてカウンターに告げれば、タイミングを見計らっていたかのように素早く出てくる新しいグラス。
明日絶対二日酔いだよ、って鼻に抜ける甘い香りに頭がクラクラした。
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ゆう - このお話が大好きで未だに何度も読み返しています。アオさんの紡ぐお話をまた見れる日が来るかは分かりませんが、今でもずっとだいすきなお話です。 (12月25日 15時) (
レス) id: 9b89e968b5 (このIDを非表示/違反報告)
ちぴ - お話終わってしまったんでしょうか？続き気になります＾＾ (2022年8月6日 3時) (レス) @page24 id: d3cdc5c0b2 (このIDを非表示/違反報告)
りぴ(プロフ) - はじめましめ！おはなし一気に読まさせて頂きました。本当に描写も言葉も引き込まれる作品で、この作品の虜になりました！もう更新はされないのでしょうか、、？（ ; ; ） (2022年1月29日 23時) (レス) id: 46981ee839 (このIDを非表示/違反報告)
爽 - 更新ずっと待っていたので嬉しいです！ (2021年11月20日 21時) (レス) @page24 id: 034faa10a9 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 初めまして。更新ずっと待っていました！☺︎アオさんの書くお話が1番好きなのでこれからも楽しみにしています！ (2021年9月19日 22時) (レス) id: 334d2140a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオ
| 作成日時：2021年2月12日 4時
