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深「肝試ししまぁ〜す！」
「まじで嫌なんだけど深きょんめちゃくちゃ張り切るじゃん」
安「この人昨日徹夜でクジ作ってたらしーよ」
暗くなってきたログハウスの前、やたら張り切る深田が掲げる小さな箱と
わりと乗り気じゃない女子チームの声に隣に立ってる皇輝くんが小さな欠伸を零す。
「ねむい？」
皇「うん、わりと」
「だよね、おれも」
昼間はしゃぎ過ぎたのか、お腹もいっぱいなおれらはもう眠たいモード。
皇輝くんにつられる様に出た欠伸に気付いた深きょんが、ほらうっちーくんもクジ引いて！！なんて。
回ってきた箱に手を突っ込んで、指先に当たった紙をひとつ摘んだ。
深「ペア決まったー？」
みんなひとつずつ引いた紙を開いて、
ああじゃないこうじゃないってちょっとだけ色めき経つそこに苦笑い。
なんか、こういうの、
皇「あ、１番だ」
「まじ？おれも」
皇輝くんか、よかった、なんて。
ちょっとだけ感じたAちゃんへの罪悪感を打ち消してくれた皇輝くんの笑顔に、ほっと胸を撫で下ろした時だった、
「え！皇輝とうっちーペアじゃん！交換して、はい！」
皇「えぇ？俺は、いいけど…」
皇輝くんの手元から拐われてった紙は、女子同士でペアになってしまった所と入れ替えられて、
ちょっぴり気まずそうに見上げてくる皇輝くんの顔に、思わず返した小さな溜め息。
「颯太、怖いの平気？」
「…あんまり得意じゃないかも」
さっきまで皇輝くんの手元にあった紙をヒラリとしておれの横に並んだのは佐倉で、
ふわりと香ったいつもはしない女性っぽい香水の匂いに、ちょっとだけドキリとした心臓。
「…おれ、やっぱりこうきくんと、」
深「はい、じゃあトップバッターはうっちーくんたちね！！」
安「最初うっちーたちで大丈夫？(笑)」
「颯太、びびってひとりで逃げないでよ！(笑)」
深田に背中を押されるまま、あじに手渡された懐中電灯を受け取る。
後ろからみんながガヤガヤ言う声が聞こえて、やっぱり零れた小さな溜め息。
「…颯太、怖い」
「おれもこわい」
色んな意味で。
わざとちょっと距離を空けたまま、懐中電灯で照らした真っ暗な山道に背筋が伸びるのがわかった。
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めい(プロフ) - わー！！！！更新してくださってありがとうございます！！！ずっと待ってました‥とても嬉しいです！好きです‥‥！！ (2021年9月16日 18時) (
レス) id: 6c44e7bf29 (このIDを非表示/違反報告)
蒼 - 面白いです！素敵な作品ですね更新待ってます (2021年4月10日 15時) (レス) id: 30cf67c532 (このIDを非表示/違反報告)
なるぽ(プロフ) - 好きすぎて何回も見返しちゃいます！投稿待ってます！ (2021年4月10日 7時) (レス) id: fa503700e0 (このIDを非表示/違反報告)
h - やっぱりこの作品が世界一好きです……いつかまた更新してくださる日を気長に待っています^ ^ (2021年3月22日 23時) (レス) id: 9a85b7fcb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオ
| 作成日時：2021年1月7日 18時
