六柱 ページ7
跪いた柱達の面を上げさせて、産屋敷は言葉を紡ぐ。
産屋敷「今回の鬼無辻無惨の件は、彼女自身が被害にあったからね」
義勇「被害にあった？」
その言葉に、柱達は目を見開いて驚いた。
産屋敷「そう。しのぶの鎹鴉から連絡があってね。しのぶ、桜喜から聞いた話を聞かせてくれるかい？」
しのぶ「御意」
皆その場に座り、しのぶに視線を移して言葉を待つ。
しのぶ「桜喜の話によると、会議が終わってすぐに鎹鴉にて任務の知らせを聞き、夜に任務遂行。月明かりに照らされた夜道を歩いている途中、鬼の気配を背後に察知し、振り返ると帽子を深く被った鬼無辻無惨の姿を確認。初めはただの男鬼と思っていたそうです。それから、意味不明の言葉を語る鬼無辻無惨に斬りかかったところを目に見えぬ速さで背後から拘束。抵抗しようとしたところ、強い力で身体を締められ、動けずにいる隙に後ろの首に噛み付かされました」
甘露寺「噛み付かれた？！」
衝撃的な言葉に、甘露寺が声を上げて驚いた。
しのぶ「えぇ。首の肉が少し抉られるくらい強く。相当痛かったはずです。ですが、彼女はすぐに鬼無辻無惨の拘束を破って、脱出。そこで夜が明け始めたため、鬼無辻無惨は最後にあることを言い残して去りました」
宇髄「あることってなんだ？」
宇髄の問いにしのぶは一呼吸置くと、ゆっくりと口を開く。
しのぶ「鬼無辻無惨は最後に《いつかお前を迎えに来るぞ》と言い、去りました」
語り終わると、その場は静寂とかした。
時透「…つまり、桜喜は鬼無辻無惨から狙われていると？」
産屋敷「嗚呼、そう言うことになるね」
一気に空気が流れ、柱達は思い思いの言葉を発する。
宇髄「おいおい。鬼無辻無惨はアンナ餓鬼の何処がいいんだ？」
義勇「……そう言うことではないと思うぞ」
宇髄の気の抜ける言葉に、義勇が反応した。
伊黒「だが、奴が狙われていることには変わりない」
煉獄「そうだな！鬼無辻無惨は何故桜喜を狙うのか！そこが問題だ！」
産屋敷も混ざって頭を悩ませていると、一人の隠が顔を真っ青にして走ってくる。
隠「ご無礼を承知で失礼します！柱様！お館様！緊急事態です！」
産屋敷「何事ですか？」
息を絶え絶えにしながら、隠は真っ直ぐに柱達を見て叫んだ。
隠「桜喜様が！桜柱様が！〈出掛ける〉という文を残して！消えました！」
その言葉に、産屋敷と柱達は焦り始めた。
先程鬼無辻無惨から狙われていると報告を受けたのに、当の本人は忽然と消えたからだ。
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Suzu - 続きが気になります！更新頑張って下さい！ (2019年10月3日 19時) (
レス) id: 186e5924cf (このIDを非表示/違反報告)
スゥ - すっごく面白いです！早く続きが読みたいですが、無理をせずに更新頑張って下さい！ (2019年8月28日 1時) (レス) id: 186e5924cf (このIDを非表示/違反報告)
なきき - この話が大好きです!!!!!続き楽しみにしてます。頑張ってください (2019年7月15日 14時) (レス) id: cdddd9fcdb (このIDを非表示/違反報告)
りな - 面白くて好きです！続きを楽しみに待ってます。無理をせず少しづつ更新してください。応援してます！！ (2019年6月2日 6時) (レス) id: 55c1958e88 (このIDを非表示/違反報告)
イナビカリ(プロフ) - 続きが気になります！しっかりしたお姉ちゃんって感じが好きです！後、鬼舞辻との絡みも面白い！更新頑張って下さい！ (2019年6月1日 23時) (レス) id: fb4eedb2d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ranki | 作成日時：2019年5月15日 22時
