三柱 ページ4
足早に煉獄に近づくと、桜喜は煉獄の胸倉を掴んで引き寄せる。
桜喜『どうでもいいんだよそんなこと!結局は強くなけりゃあ鬼に喰われる、ただそれだけの未来しかねぇのに、対応がなってないだぁ?余裕ぶっこいてると、いつか足元すくわれんぞ?』
フン、と鼻で笑って手を離し、今度こそ桜喜は出て行った。
しのぶ「彼女には困ったものですね」
柱の影から様子を伺っていたしのぶが現れるが、煉獄達は驚きましない。
煉獄「全くだ。何故彼女が柱になれたのやら」
時透「理由は彼女が使う"桜の呼吸"でしょう」
これまた突如として現れる時透。
しのぶ「桜の呼吸。先代の柱達ですら知らない呼吸」
煉獄「一度、彼女の戦っている姿を見て見たいものだな!」
ワハハハハ!といつも通りの笑い声を上げて、桜喜の出て行った門から背を向けた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
会議が終わった後、桜喜はそのまま鎹鴉から新しい任務を聞き、仕事へと向う。
鬼「ほほぉ?美味そうな女じゃねぇか。大人しく俺に喰われてろ!」
桜喜『テメェみたいな腐れ外道の餌になんてなるかよ!』
_____一の型 桜吹雪_____
鬼「ぎゃあああああああああああああああああ?!」
桜喜『美しく散りな』
塵となって消えた鬼を確認すると、帰路へと足を向けた。
桜喜『ん?今宵は満月か……』
雲が晴れ、白く美しい満月が一人道を歩く桜喜を照らしている。
桜喜『本当綺麗でいいんだが、ちょっと気分を害したぞ』
後ろを振り返ると、其処には先程まではいなかったはずの一人の帽子を被った男性が立っていた。
?「お前は一体なんだ?」
桜喜『はっ、突然現れたかと思えば意味のわかんねぇこと言うんだな鬼さんや』
挑発的に笑うが、その男鬼は眉に皺を寄せたまま桜喜を見続けている。
?「お前からは桜の香りがする。どこか心が満たされる匂いだ」
桜喜『巫山戯てんのかテメェ!舐めるのも大概にしろ!』
一気に距離を詰め、己の間合いに入ったとそう認識した時だった……
?「女子がそう汚い言葉を吐くのは良くないと思うぞ」
桜喜『なっ?!』
気付いた時には背後から抱きすくめられており、身動きが取れない。
桜喜『クソっ!離せ!』
何度か暴れてみせるが相手の力の方が断然強く、ビクともせず、更に力を込められて苦しくなる。
?「なんとも面妖なものどな」
男鬼は、苦しみに押し黙ってしまった桜喜の首元へと顔を寄せた。
192人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Suzu - 続きが気になります!更新頑張って下さい! (2019年10月3日 19時) (レス) id: 186e5924cf (このIDを非表示/違反報告)
スゥ - すっごく面白いです!早く続きが読みたいですが、無理をせずに更新頑張って下さい! (2019年8月28日 1時) (レス) id: 186e5924cf (このIDを非表示/違反報告)
なきき - この話が大好きです!!!!!続き楽しみにしてます。頑張ってください (2019年7月15日 14時) (レス) id: cdddd9fcdb (このIDを非表示/違反報告)
りな - 面白くて好きです!続きを楽しみに待ってます。無理をせず少しづつ更新してください。応援してます!! (2019年6月2日 6時) (レス) id: 55c1958e88 (このIDを非表示/違反報告)
イナビカリ(プロフ) - 続きが気になります!しっかりしたお姉ちゃんって感じが好きです!後、鬼舞辻との絡みも面白い!更新頑張って下さい! (2019年6月1日 23時) (レス) id: fb4eedb2d0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ranki | 作成日時:2019年5月15日 22時