一柱 ページ2
張り詰めた空気の中に、その者達はいた。
？「おい。まだか」
風柱・不死川実弥はとても苛立った様子で腕を組んでいる。
？「奴のことだ。もう少ししたら来るだろう」
蛇柱・伊黒小芭内は静かにそう告げるが、その瞳は、不死川同様苛立っている。
？「ほんっと、地味におせぇぜ」
音柱・宇髄天元は不死川同様苛立ちを隠さずにいる。
？「そう苛立っても仕方がないでしょう」
岩柱・悲鳴嶼行冥は三人とは違って落ち着いた様子でそう言った。
？「本当、無駄の多い人だ」
霞柱・時透無一郎は一つ溜息をついて腕を組んだ。
？「まぁまぁ！そう言わずに！」
恋柱・甘露寺蜜璃は優しく笑って告げる。
？「それにしてもあの人は遅いんですよ」
蟲柱・胡蝶しのぶも少し苛立ち紛れに言った。
？「そうだぞ！遅刻はいかん！」
炎柱・煉獄杏寿郎は人一倍明るく大きな声で言っているが、その瞳はどこか怒っているように見える。
？「……」
水柱・富岡義勇はその光景を何も言わずに見つめ続ける。
宇髄「それにしても！アイツは遅すぎんだよ！」
宇髄がそう声を上げると、すぐ後ろから声が聞こえた。
？『うるせぇんだよ！一々大声出すんじゃねぇ！』
美しい容姿とは不釣あいな言葉を発しながらやってくるのは、この柱の中で最年少とされる少女。
不死川「あ"あ"？テメェが時間通りに来ればいいだけの話だろうが！【桜喜】！」
【桜喜】と呼ばれた少女は、隠しもしない大きな欠伸を一つすると、不死川を睨みながら口を開く。
桜喜『あ"あ"？時間内にきとんわ！其方が通常より早く来てるだけの話だろうが！俺を巻き込むんじゃねぇよ！』
その言葉に、不死川が声を上げようとするが……
「お館様のお成りです」
？「よく来たね、私の可愛い剣士達」
その声が聞こえた途端その場は一気に沈みかえり、お館様・産屋敷耀哉に柱達は跪いた。
産屋敷「お早う。皆、今日はいい天気だね。空は青いのかな？」
桜喜『はい。今朝方の空は雲一つない青に御座います』
先程とは違った丁寧で落ち着いた口調で告げる桜喜に、産屋敷は優しく微笑んだ。
産屋敷「そうかい。いつもすまないな、桜喜」
桜喜『いえ。お館様の為ならなんなりと』
産屋敷は跪いた桜喜の頭を優しく撫でると、すぐに手を離して会議を開いた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
会議は直ぐに終わり、解散となる。
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Suzu - 続きが気になります！更新頑張って下さい！ (2019年10月3日 19時) (
レス) id: 186e5924cf (このIDを非表示/違反報告)
スゥ - すっごく面白いです！早く続きが読みたいですが、無理をせずに更新頑張って下さい！ (2019年8月28日 1時) (レス) id: 186e5924cf (このIDを非表示/違反報告)
なきき - この話が大好きです!!!!!続き楽しみにしてます。頑張ってください (2019年7月15日 14時) (レス) id: cdddd9fcdb (このIDを非表示/違反報告)
りな - 面白くて好きです！続きを楽しみに待ってます。無理をせず少しづつ更新してください。応援してます！！ (2019年6月2日 6時) (レス) id: 55c1958e88 (このIDを非表示/違反報告)
イナビカリ(プロフ) - 続きが気になります！しっかりしたお姉ちゃんって感じが好きです！後、鬼舞辻との絡みも面白い！更新頑張って下さい！ (2019年6月1日 23時) (レス) id: fb4eedb2d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ranki | 作成日時：2019年5月15日 22時
