【忍足侑士】護ったるから…【禁戒】 (ページ35)

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The HUNDRED-TWENTY-SiXTH.. ページ35

A「そうじゃねぇぇぇぇぇ!!」

忍足「ええやん。俺は満足やで？大好きなお嬢さんのファーストキス奪えて」

A「もっ… バカああああああ！」

忍足「そんな照れんといてやぁ～。もっかいしたろか？ん～……」

A「アホかっ！(ｹﾞｼｯ」

くっそ～
悔しい！侑士に騙された！

いや全面的に私の勘違いのせいだけど…

せっかく今世紀最大のイケメンに会えたと思ったのにぃ!!

それに、ファーストキスまで…

勝手に許可なく… サイテーじゃねーか！
想像以上にアッサリだったな……

そう言えば、

跡部にも何度かされそうになったけど、結局一回もしなかった

さすがの跡部でも、勇気がいるコトなのかな？って、思ってた
『あの』跡部と言えど(笑)

だけど…

こんなにカンタンなコトだったんだね。

なのに、跡部はしようとしてきただけで
ホントにキスしたコトなんて、…なかった

そりゃあ、私が過剰に拒否してたってのもあるけど…

今思えば、やっぱり
跡部は本気で私を好きだったワケじゃなかったんだろうな……

だとしたら、さ。

あの時私が拒否してなかったらどうするつもりだったの…？

好きでもない私と
ホントにキスするつもりだった……？

踊らされてたのは、私の方……？

あんなに私に、『愛してる』だの何だの
本気にさせるようなコトばっか言ってたクセに……？

忍足「……………A？」

A「へっ!?あ、え？」

忍足「どないしたん？ずっと黙り込んで…」

……………やーめた。

今さら、アイツの本心なんてどーでもイイや！

あんな奴に私の人生左右されて
私の気持ち掻き乱されて、たまるかっての！

私は今、新しい生活を見つけて楽しく過ごしてるんだから…

A「…ていうか、侑士」

忍足「なんや？」

A「眼鏡なんかかけて視力悪いの？」

忍足「ん？あぁ… 自分にはまだ言うてへんかったな」

A「？」

忍足「これな………、伊達眼鏡やねん。」

A「はぁぁ!?めっちゃムダじゃん！」

忍足「似合とるやろ(ﾄﾞﾔ」

A「ま、まあまあな…」

うん。ぶっちゃけ

激似合ってる。

丸眼鏡が似合う逸材って…
侑士くらいなんじゃないかな？

でも、眼鏡外した方がカッコいいのに……

な、なんてねっ！

別に侑士がカッコよかろうが悪かろうが
私はお構いなくなので!!