【忍足侑士】護ったるから…【禁戒】

The HUNDRED-EiGHTEENTH.. ページ27

ﾄﾞｻ……ｯ




忍足「相変わらず酷いなぁ〜、自分…」

A「お前のがヒドいっての！」

忍足「何でやねん!?スキンシップの一環やんか！」

A「言いワケくせっ！そーゆートコ、跡部の方が潔いわ(笑)」

忍足「え」

A「あ、えっと…いや、何でもない。」






ああ、また跡部の話を…


どうして私はいつも、
誰かと跡部を比較しちゃうんだろう？

あんな男、そこらへんにいっぱい………




………いないんだよな。


でも、あんな奴 大っキライ、だし……






なのに
やっぱり いつまでたっても比較してしまうのは

心のドコかで 私は、まだ



跡部を探しているから………？









-忍足SiDE-




A「言いワケくせっ！そーゆートコ、跡部の方が潔いわ(笑)」






はい、忍足侑士 中学生三年生。

心を閉ざします。





また跡部の話か…
しかも、俺、跡部以下らしいやん…



あーもうホンマに このお嬢さんは


全然俺の気持ちわかってへんわ

ま、表に出してへん俺が悪いんやけどな








忍足「……………。」

A「あり？ちょっと、侑士さん？」

忍足「自分、やっぱり跡部のこと好きなんやろ…？」

A「ｲﾗｯ)…おい、イイ加減にしろよ？」

忍足「……………。」


A「ちっ、また心閉ざしやがったのか…この眼鏡……メンドくっせー」

忍足「Aちゃん お口悪いで…。」

A「事実だし！」

忍足「……………。」

A「っあーーー！マジ何なんだこいつ!!」






うっさいわ、Aのアホ……


全部 自分のせいやねんで








忍足「……………。」

A「……………。」

忍足「……………。」

A「………………………もうっ！」

忍足「？」

A「おいコラ侑士！」






……ｸﾞｲ…………!




忍足「うっ…」





何や、めっちゃ眩しい…


心を閉ざしとる時に 人に触れられるんは初めてや

しかも、Aになんて…
なんや恥ずかしいわ





暗かった視界に だんだん光が差してきて
やっと、今 何が起こっとるか見えるようなった…



……………ら。






忍足「っちょ…A……!?」






め、目の前にAの顔が…/////
しかも俺のほっぺに手ぇ添えて…！


ななな、何のつもりなんや？








A「そんなにモサモサしてちゃ暗いでしょ？」

忍足「っ…!?」

A「ｸｲｯ)…ほら、こっち向いてよ」

忍足「……………」








あかん。



何や今の…

The HUNDRED-NiNETEENTH..→←The HUNDRED-SEVENTEENTH..

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す