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千冬side




店員「松野様〜!お待たせ致しました〜!

オーダーされた指輪でございます!
Sラインリングで間違いないですね!」

『は、はい!

ありがとうございます…!』

綺麗なSライン、中心で輝くダイヤ。

Sラインの内側を見れば、綺麗に英語で名前が彫ってあった。

『すげ、綺麗っすね…』

店員「ですよね!彼女さんも喜びますよ!」

『…っすね、』

受け取った結婚指輪を大事にカバンに入れて、
俺はお店を後にした。














?「あれ?千冬?」

?「おーい!千冬ー!」

?「ばかっ、人違いだったらどーすんだ!」

なんだ?すげー聞き覚えのある声が、

俺は声のする方へ振り向いた。

『え、マイキーくん…?すか?』

マイキー「あたりー♪」

それに、

『…ドラケンくん、』

ドラケン「おう、久しぶり。」

あと、

『え、三ツ谷くん…?』

三ツ谷「なんだ、千冬だったか。」

めっちゃ久しぶりだ…!
すげぇ、みんな昔と違う…!

マイキー「千冬、何してたのさ」

『あ、えと、前にオーダーした指輪受け取りに、』

マイキー「指輪?なんの?」

『結婚…』

マイキー「へー結婚指輪?」















マイキー「ん?」

ドラケン「待て待て待て待て結婚指輪?」

『え、そうっすけど』

三ツ谷「は?まじ?まじで?」

怖っっ、3人ともすごい形相で俺に質問攻めしてくる。

三ツ谷「結婚すんの?」

『はい、』

マイキー「誰と?」

『Aさんとですけど…』

ドラケン「お前ら何年?」

『10年です。明日でちょうど10年。』

まじかぁ…と言って、3人はやっと落ち着いたらしい。

マイキー「なぁ、式は?すんの?」

『あー…、それわかんないっす、』

マイキー「お前のことだからすんのかなって
思ったけど、しねーの?」

『お互い、予定がびっしり埋まってて暇がないんすよ、』

三ツ谷「そっかー、大変だな、」

『ちゃんと2人で式のことは話し合いますけど、』

少し残念そうな顔をしたマイキーくんだけど、
すぐににっこり笑って、

マイキー「ま、やるなら呼んでよ♪」

ドラケン「お前らの晴れ姿みてー。」

三ツ谷「俺も見てぇなー!」

『ありがとうございます、』

式は出来なくても、そういうのには招待したいな、

マイキー「プロポーズすんだろ?」

『えっ、』

なんでそれ、

三ツ谷「なんで知ってんのって顔してるわ。」

マイキー「あはは、なんとなくだよ。

頑張れよ!!」

『…は、はい!』







プロポーズはついに明日だ。




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作者名:えび天 | 作成日時:2023年9月13日 23時

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