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武道side




千冬「本当に好きな人のためなら、どうってことなくね?」




すごい。




千冬「あとは、Aさんに似合いそうだから、
これにしたってだけ。」




そうやって、ニカッと笑う千冬が、かっこよかった。

しみじみ思う、千冬は本当にすごい。

昔からAさんの事が誰よりも何よりも大好きで、
どんな時でもAさんを1番に考えてて、
なんだろう、本当に、彼氏の鑑というか、

だからといって俺がヒナに尽くしてないわけじゃないけど、
とにかくすげーかっこいいと思う。

千冬「ほら、これだよ。」

そう言って、オーダーした指輪の写真を見せてくれる。

『おー!すげー!ガチじゃん!』

千冬「綺麗だろ?ちゃんとケースも買ったんだぜ。」

ケース?

あ、指輪入れるやつか。

千冬は家の棚の上に置いてあった指輪ケースを取ってきた。

ケースはもう持ってるんだな。

千冬「これ、こん中にAさんに渡す指輪入れんの。」

ケースの色は白。パカッと開けて見せてくれた。
そこには指輪ひとつ分が入る溝が空いていた。

千冬「はー緊張してきたー」

『なんでだよ!』

千冬「断られたらどうすんだよ……」

『断られねーよ!大丈夫だって!』

千冬、お前は大丈夫だよ。絶対。

千冬「…もうすぐ、なんだよな。」

『…!』

千冬「指輪は明後日辺りに取りいくつもり。」

『…うん』

千冬「んで、当日に花束買って…、

先に待ち合わせ場所にAさんにいてもらって、

それでプロポーズする。」

『場所は?』

千冬「告白した場所さ、すげー桜が綺麗だったから、

プロポーズも桜が綺麗な場所で。

予定は夜桜。ライトアップされてるとこでプロポーズとか、
おしゃれじゃね?」

ほら、ちゃんとこういうのも考えてる。

告白場所は桜が綺麗だったからプロポーズは夜桜。

こいつ、まじすげーや。

『千冬、俺さ、

お前のそういうとこ、まじで尊敬する。』

千冬「…は?」

急な俺の発言に、千冬はきょとんとした顔で俺を見る。

千冬「や、なに急に」

『ううん、なんか思った。』

千冬「はぁ…?」

『千冬、ずっとAさん大好きじゃん。』

千冬「…まぁ、」

『いつもAさんを第1に考えててさ、

プロポーズの場所とか、すっげー考えてんじゃん?

お前まじで、彼氏の鑑だわ。』

千冬「…なんだよ急に、なんも出ねーぞ」

『Aさんへの愛が出てる』

千冬「うるせー」

そうやって呆れたり、照れてるけどさ、

ちゃんと本心だよ、千冬。





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作者名:えび天 | 作成日時:2023年9月13日 23時

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