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千冬side



昨日、結婚披露宴を無事に終え、婚姻届も出した。
そして、Aさんの苗字の手続きも終えた。

あとは、住所の手続きが残ってるけど、

松野Aだってさ、

こんなのニヤニヤしちまうよ。









……で、

『なんでいるんすか…』

マイキー「結婚披露宴の後夜祭」

『えぇ…』

マイキーくん、ドラケンくん、三ツ谷くん、場地さん、
タケミっち。

この5人が、なんとペットショップに来ているのだ。
なにか購入する訳でもないのに。

一虎「おめーら暇だな」

マイキー「暇じゃないから後夜祭だから」

『はは…』

今日は、人が来ない日で良かったと思う。
じゃなかったら今ごろ大変だった。

そんなことを考えていると、カランカランと
ペットショップの入口が空いた音がした。

『えっ…!』

「あれ?みんなもいるの?」

ペットショップに、Aさんが入ってきた。

一虎「え、Aじゃん」

ドラケン「よっ、」

Aさんは、みんなに昨日のことを感謝して、
俺の目の前まで歩いてきた。

そして、

「じゃんっ!」

『え?』

Aさんは、なにか小さくて、
質は丈夫そうな紙を見せてきた。大きさ的に、証明書…?

『…そ、それは、?』

「トリミングの資格。取ってきたの。」

『え、』

「ずっと前に、いつか、千冬くんと同じお仕事がしたくて、
千冬くんの役に立ちたくて、ペットショップの仕事、
他に何ができるか考えてたの。

それで考えついた結果が、トリミング!

特別サービスとかでトリミングとか出来たらなって。」

Aさんをみて、その言葉を聞いて、
俺は涙が込み上げた。

そして、そのまま勢いよくAさんを抱きしめた。

まだ仕事中なのに、そんなことは考えてられない。

「え、ち、千冬くん?」

『ありがとうございますっ…、』

「!」

『嬉しい、嬉しいです、』

Aさんも優しく抱き締め返してくれた。













マイキー「ひゅ〜♪」

三ツ谷「いいなぁ、松野夫婦。」

武道「お、おれもなみだがっ…」

場地「まーた泣いてるよ」

一虎「タケミチ涙腺大丈夫そ?」

ドラケン「なんでお前が泣いてんだ?」

武道「しかたないっすよ!」

俺はAさんから離れて、目と目を合わせる。

『…ずっと、学校に通ってたのは、』

「トリミングの資格とるためだよ。

サプライズしたくて、秘密にしてたの。」

Aさんが、ずっと必死に頑張ってくれてたのは、
俺のためだと知った。

それが、何よりも嬉しかった。




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作者名:えび天 | 作成日時:2023年9月13日 23時

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