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千冬side




武道「え、ま?

プロポーズ?ま?」

『そうだってば』

もうかれこれこの会話を10分くらいはしてる。

現在俺とタケミっちは俺の家で宅飲み中。

明日は俺も仕事休みだし、タケミっちはなんか、
デケェ荷物あるし、多分このまま泊まるのかな。

武道「プロポーズ…、そっか、もう10年?」

『うんそう、

…てか、タケミっちは?

ヒナちゃんと結婚しねぇの?』

武道「俺ももう考えてるんだけどね…、」

まだ、その時ではないらしい。

武道「指輪は?」

『あ、そろそろ取りいかねぇとな』

武道「もうオーダーしてたんだ、早いな。」

『うん、

記念日に間に合わないとか1番嫌だし、
ヒナちゃんエマちゃんの協力もあって指のサイズも完璧。』

武道「すげーな行動力。」

いやいや、10年経った今でも、タケミっちとか、
ヒナちゃんとかエマちゃんには世話になりっぱなしだ。

武道「式は?する?」

『あー式な、迷っててさ、


やりたい気持ちは山々なんだけど、

いつでも式できるって言えるほどスケジュール空いてねぇし、
Aさんも忙しいみたいだし…、

まあ、式はAさんとちゃんと話し合うよ。』

武道「そっかー、Aさんも学校大変そう…、
千冬も店長だし、大変だなー。」

俺は、できることならしたいけど、
予定が合わなすぎるんだよな…。

『タケミっちは?式する?』

武道「うん、するつもりではいるよ。

俺は…千冬みたいにサプライズじゃなくて、
もう2人で結婚のことは話し合ってるからさ…、

式はしたいねって話してる。」

『そっかー、やっぱするよなー。』

武道「けど絶対しなきゃいけないわけでもないし、
してない人だっているんだから、

そこは2人で話し合うべきだと思うけど。」

『うん……だよなー。』

俺が1人で決めるべきじゃない、

武道「てかさ、指輪!

どんなやつにした?気になる!」

『あー…指輪な、えっと…

形は、Sラインリングで…、中心にダイヤがついてるやつ。』

武道「…え、ダイヤ?」

『え、うん。』

武道「…まじ?」

タケミっち、それどんな顔だよ。驚き顔?

武道「結構いい値段しただろ…、」

『まあな、でも……でもさ、


本当に好きな人のためなら、どうってことなくね?』

武道「…!」

『それに、何よりも結婚だぜ?

結婚指輪くらいはさ、それくらいの買いたいじゃん。

あとは、

Aさんに似合いそうだから、これにしたってだけ。』


この指輪見た瞬間、これしかないって思った。




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作者名:えび天 | 作成日時:2023年9月13日 23時

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