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Noside




この後というもの、変わらずマイキーが司会を務め、
スムーズではないが披露宴は続いて行った。

そして、次は友人代表スピーチ。
最初はヒナとエマから、Aへ。

エマ「本当は代表、1人なはずなんだけど…、

2人で半分ずつして話しまーす!」

はい、じゃあヒナから!と言われたヒナは
マイクを受け取って、紙を広げて話し始めた。

ヒナ「…Aさん、ご結婚おめでとうございます。

急ですけど…、私、千冬くんとAさん、
2人ののラブストーリーを特に近くで見ていた気がします。

たまたま私が入ったお菓子教室にAさんがいて…、
とっても可愛くて、優しくて、気があって…、

それをタケミチくんと千冬くんに自慢したら、
まさかの千冬くんの初恋相手で…!

あの時は本当にびっくりしましたよ、世間は狭いですね。」

その話を聞いたAは、くすくすと笑いながら、

「ふふ、そんなことあったの?」

千冬「は、はい…、懐かしいっす、」

ヒナ「…とにかく、私はお2人をずーっと近くで
見守ることが出来てすっごく幸せでしたよ!

これからも仲良しな2人をずっと見せてくださいね!
改めて、ご結婚おめでとうございます!」

ヒナはぺこりと一礼をした。
すると途端に拍手で会場が溢れる。

その間にヒナはマイクをエマに渡した。

エマ「よしっ!次はウチの番だよ!

千冬!Aさん!結婚おめでとう!

ウチもヒナと同じくらい、2人のラブコメを見てたんだから!

ほんっとに嬉しいし、…」

ヒナ「……!」

エマは、じわじわと出てくる涙を堪えて、
次の文章を読もうとするが、

エマ「うぅ〜…!!」

「えっ、え、エマちゃん…!」

千冬「…!」

もう耐えられずに、ポロポロと涙をこぼしていく。

「エマちゃんっ、大丈夫…?」

エマ「だいじょうぶ…ごめんなさい、耐えられなくて…」

ゆっくりと深呼吸したエマは、震える声で続きを
読み進めた。

エマ「とにかく、本当に嬉しい、

2人が結ばれてくれて、本当に嬉しいです。

これから2人はずっと一緒にいるんだから、

また前みたいにすれ違うこともあるかもしれないけど、

ちゃんと話し合って、支え合って頑張ってね。

それでもダメそうだったらウチらがいるからね!」

エマは涙を流しながらも、スピーチを終えた。
会場に響く歓声と拍手。

「2人とも、ありがとう…!」


Aも、つられて涙をこぼした。




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作者名:えび天 | 作成日時:2023年9月13日 23時

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