18 ページ18
武道side
ふいに会場のライトが消えて、薄暗くなった。
すると、ぱっと大きな扉の方にライトが向いた。
アナウンスとともにその大きな扉が開き、
〈新郎新婦のご登場です!〉
『………!!』
マイキー「…ふはっ、めっちゃ幸せそうじゃん、」
千冬とAさんが、早くも涙を浮かべながら、
それはもう最っ高の笑顔で、腕を組みながら入場してきた。
2人とも、真っ白のドレスとタキシードが映えている。
もう、俺の目から涙が止まることはないだろう。
ちゃんと2人を見たくても、ボロボロと溢れてくる。
視界がぼやけっぱなしだ。
一虎「ちょっ、タケミっち泣きすぎじゃね?」
三ツ谷「ほんとだ、お前親かよ」
そう言う2人だってうるうるしてるの知ってますよ!
三ツ谷くんとか特に!
ドラケン「輝いてんなぁ」
場地「そうだな」
2人が特等席につくと、拍手が鳴り止み、
司会の言葉と共に結婚披露宴が始まっていく。
だけど、今ここははっきり言って元東卍のたまり場。
司会も、どうにかお願いしてマイキーくんになったのだ。
もうなんでもありだ、この結婚披露宴は。
結婚披露宴…っちゃ、結婚披露宴だけど、
もう、普通の結婚パーティーだよ。
マイキー「…えっと?次はなんだ?」
マイキーくんが司会というのもあり、新郎新婦も苦笑い。
だけど、俺ららしくていいのかもしれない。
ドラケンくんが手助けをして、乾杯するために
みんなグラスを手に持った。
そして、
マイキー「おーし乾杯するぞ!
千冬、A!結婚おめでとう!
かんぱーい!」
マイキーくんの掛け声をはじめに、会場には、
たくさんの歓声が響いた。
ドラケン「ったく、よくスタッフさんもマイキーに
司会を任せたな。」
場地「マイキーが無理やり司会奪ったようなもんだしな。」
一虎「まじグッダグダだよ。」
三ツ谷「まあいいんじゃね?変に堅苦しいよりさ。」
ヒナ「はぁ〜っ、ほんとに素敵…!」
エマ「さいっこう…!
ねぇ!次ケーキ入刀だよ!」
ヒナ「どうしようっ、動画撮らなきゃ…!」
け、ケーキ入刀…!?
それはやばくないか…!?
マイキーくんがケーキ入刀の合図をすると、
待ってましたと言わんばかりのスタッフさんたちが
ウエディングケーキを持ってきた。
真一郎「おーでっけえ」
エマ「しっ!真にぃうるさい!」
ヒナ「ほらほら!入刀だよ…!」
千冬とAさんが、手を重ねてナイフを持つ。
そして、ゆっくりとケーキに入れていった。
・
98人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:えび天 | 作成日時:2023年9月13日 23時