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三ツ谷side




ドラケン「おじゃましまーす。」

『どーぞー。』

ドラケンが家に遊びに来た。
色んな布とか、ハサミとか、一部散らかってるけど、
まあドラケンならいいだろ。

ドラケン「あ、これ。」

『ん?』

ドラケン「玄関で郵便の人とバッタリ会ったから受け取った。
じっくり見てねえから安心しろ。」

そう言ったドラケンから、ピンク色の紙を受け取る。

『…ん?これ…、』

ドラケン「何?深刻なやつ?」

『いや違う…、』



そうだ、多分そうだ、



何度見返しても…、



『これ、千冬とAの結婚披露宴…!』

ドラケン「まじ!?」

驚いた様子のドラケンも、ピンク色紙を覗き込む。

ドラケン「まじじゃん。俺にも届いてっかな。」

『ぜってー届いてるよ。』

2人で心を落ち着かせて椅子に座る。
テーブルの中心に、この招待状を乗せて。

『あいつら結婚かー。』

ドラケン「はえーな。

千冬、Aの花嫁姿みたら失神しそうじゃね?」

『ははっ、それ絶対そうだわ。』

あんだけA愛の強い千冬だ。
花嫁姿なんて目の前にしたら失神以外ないと思う。

ドラケン「千冬のタキシードとか良さそうだよなー。」

『だな、あいつ顔いいもんなー。』

ドラケン「AもAで、花婿姿の千冬みたら
なんかありそうじゃね?」

『表情には出さないけど心で闘ってそうだな。』

すると、ひとつの着信が。




『もしもし?』

場地「よっ、招待状届いた?」

『ああ、今ちょうど来たよ。』

場地「おーよかったわ」



急に電話を出る俺に、ドラケンが眉間に皺を寄せて、



ドラケン「誰?」

『ん?場地だよ場地。』

ドラケン「おー場地か!」


俺はすかさず、電話をスピーカーモードにする。


場地「お、ドラケンもいんだ。」

『そーそ。』

俺とドラケン。場地は電話越しに、
俺たちは千冬とAカップルについて話し始める。


『ついに結婚だとよ。』

場地「すげーね。」

ドラケン「あいつらさ、10年経っても初々しいって、
タケミっちが言ってたわ。」

『ははっ、そんな感じする。』

場地「千冬ボロ泣きしねーかなー。」

『いやワンチャンあるぞそれ。』

ドラケン「タケミっちの方が泣きそー。」

『わかるー!』

場地「絶対それだわ。」




あいつら、ついに結婚披露宴だってさ。



まるで我が子が結婚するみたいな感覚だよ。



ずっと見守ってきた2人だからなぁ。



俺も感動して泣いちゃったりして。



……なんてな。





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作者名:えび天 | 作成日時:2023年9月13日 23時

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