32話 ページ33
もうすぐ文化祭。
まだ1週間はあるけど生徒会室の前には「賽は投げられた、これが私たちの青春だ！」というなんとも暑苦しい言葉が墨で流暢に書かれていた垂れ幕が乾かしてある。
校門に立てるであろうでかい門の枠組みも出来てるし教室の女の子達はなんのコスプレをしようだとかどこで買おうだとか浮き足立っている
先生達も念入りに掃除をさせていたし改めて文化祭が来るんだなぁと実感する。
｢まあ私はダンスでれないけど｣
｢Aちゃんひねくれすぎ〜、コスプレくらいはできそう？｣
｢何着るかによるけど可愛いやつがいい｣
｢やっぱそうだよねー｣
もちろん私も例外じゃない、ダンス出れないならその分他のところで文化祭を謳歌したい
夢にまで見た初めての高校の文化祭、素敵だったらいいなぁとは思ってたけど予想以上に素敵なことが起こりそう
｢これなんてどう？｣
クラスの女の子のグループでなんのコスプレをするか決めている。うちの高校は仮装届けさえだせば自由に仮装できる
そんなところに惹かれてここの高校に入った人も少なくないのでは
｢あーかわいい｣
｢ズボン系は無理だよ、ギプス通らない｣
｢あーそっかー｣
確かに学ランなんてかっこいいかもしれないけど流石に着れないとなると...
来年着よ...
｢あ！これ可愛い〜｣
｢どれ？｣
クラスの子が見せてくれたのはナースの衣装
｢え、可愛いじゃん。これにしよ｣
｢Aが着るとなんだかちぐはぐだね｣
おっとハートはガラスだぞ、口を慎みたまえ
｢じゃあ患者コスにしたら？ナースと患者｣
｢えー...主治医多くない？｣
｢Aちゃんウケる｣
それで決まりでいいかな！とのこと。通販ではなく近所のお店で売っているらしく家から近い子が買出しに行ってくれるらしい
みんなのサイズを集めた紙をその子に渡した
そういえばお化け屋敷のテーマも決まったらしく着々と準備は進んでいるようだ
私は受付なので特に何もしないが(怪我しているのもあって)みんな大変そうだけど楽しそう
いいなぁとも思わないけど、サボれるし
やれって言われたらまあやるけども
｢Aちゃんサボり？｣
｢サボりじゃにぃーよぅ、キヨこそ手伝ってないじゃん｣
体操着を来てるキヨくん、来てるから張り切って手伝ってるかと思えばさっき床で寝てた
制服が汚れないように体操着にきがえたんだなぁと思うとなんとも計算高い
｢俺はいーんだよ｣
｢えー、不平等〜｣
笑うキヨくんは今日もキラキラしてる
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黒毛和牛(プロフ) - なつみ@にゃっつんさん» ありがとうございます！長らく更新が出来ず申し訳ありません...近日中には更新が出来そうなので引き続きお楽しみ頂ければ幸いです！ (2018年8月12日 1時) (
レス) id: 1ef88e6c34 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ@にゃっつん(プロフ) - とりあえずとてもとてもとても、キヨが尊いです(((( 楽しく拝見させていただいてます！これからも頑張ってください！ (2018年8月11日 22時) (レス) id: ed542c7469 (このIDを非表示/違反報告)
黒毛和牛(プロフ) - うまださん» ありがとうございます！拙い文面ですがこれからも楽しんで頂ければ幸いです！ (2018年7月13日 21時) (レス) id: 1ef88e6c34 (このIDを非表示/違反報告)
うまだ - 面白くて大好きです!この小説のキ大好きです！応援しています、頑張ってください! (2018年7月11日 17時) (レス) id: 98c4331093 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒毛和牛 | 作成日時：2018年6月11日 2時
