記憶27 ページ29
江口side
Aちゃんが皿を洗っている時に、捲っている袖から見えた無数の傷…
(昨日まではなかったことを考えると今日できたものと考えるのが妥当か…)
いつもとは違う空気…おもい空気が流れた。
最初に口を開いたのは柿原さんだった。
柿｢ねぇ、その…さ、あの…あれってぇ｣
裕｢うん…いわゆるリストカット…だよね｣
江｢やっぱりそうですよね。どうしましょうか…。｣
再び重い空気が流れた。
裕｢皆に言った方がいいかな｣
江｢でも、18人もいるのに全員Aちゃんと普通に接してくれるなんて確証はないですよね。｣
健｢いやいや、皆をなんやと思ってるん｣
江｢鈴村さん！？どうして…｣
鈴村さんがリビングの入口に立っていた。
健｢いやいや、どうしても何もここは俺の家でもあるんやから仕事が終わったら帰ってくるでしょw｣
裕｢いつからいらしたんですか｣
健｢んー｣
鈴村さんは少し考えるような素振りをしたが、すぐに元に戻り、
健｢｢いわゆる…リストカット…だよね…｣
｢やっぱりそうですよね…どうしましょうか｣
くらいかな？｣
と、俺たちの真似をした。
柿｢なぜ一人二役w｣
裕｢真似はしなくていいんですけど！｣
健｢wwwごめんごめん。で、どうするん？｣
江｢皆さんに、言得べきだと思います。それでみんなで少しずつ気にかけてあげられれば、Aちゃんも何か言ってくれるかもしれないし…｣
柿｢俺もそれに賛成｣
裕｢僕も｣
健｢なら、決まりやな｣
その夜、俺たちはAちゃんが寝た後、今日のことを話した。
皆、驚いていたけど最終的には受け入れてくれた。
俺は心底優しい人たちでよかったと思った。
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うたつき(プロフ) - 皆様、初めまして！うたつきです！いつもお世話になっております。これから、良いスパンで更新していくつもりなので、見捨てないでください(泣)これからもよろしくお願いします！ (2020年10月11日 20時) (
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作者名：うたつき | 作成日時：2020年4月5日 5時
