記憶24 ページ26
トントン
肩を叩かれ、振り向いた先にいたのは、
「やっと見つけた」
柿原さんだった。
『か、柿原さん…うわぁぁぁぁん』
柿原さんの優しい顔を見た瞬間、安心したせいか泣き出してしまった。柿原さんは、少し戸惑いつつも優しく抱きしめて、頭を撫でてくれた。
その後、みんな再度合流した。
下「もう!どこに行ってたの〜!探したんだから!ゆうくんと♡」
梶「ちょっとやめてよ!意味深じゃん!だいたい途中からバラバラだったじゃん!」
そんな2人の光景を見て、自然と笑顔になった。
これは、あとから思ったことだが、もしかしたら下野さんも梶さんも私とことを気づかってわざと茶番を繰り広げてくれたのかもしれない。
ちょうど夕方なのもあり、私たちは帰宅することにした。
泣き疲れたせいか、私は帰りの車で寝てしまっていた。
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柿原side
Aちゃんがいないことに気づいたのは、島崎くんだった。
島「あれ?Aちゃんは?」
その一言を筆頭に、みんな慌て始めた。
そんな中、指揮をとってくれたのは、安元さんだった。
安「俺はこっちを見に行く。下野くんと梶くんはあっちの亀の水槽の方を、島崎くんと鈴村くんは出入口側、柿原くんは、エイの水槽の方を探しに行ってくれ。」
みんな指示通りに動いた。それが得策だと思ったから。
安元さんに言われた通り、エイの水槽に着いた時、Aちゃんくらいの女の子が慌てている後ろ姿があった。
(きっとあの子だ。)
俺は驚かせないように、そして怖がらせないようにそっと彼女の肩を叩いた。
振り向いた彼女は、今にも泣きそうだった。
いや、俺の顔を見た瞬間に泣き出してしまった。
きっと1人で心細かったのだろう。
気づけば、俺は彼女を抱きしめていた。
その後、みんなと合流した。
下野くんと梶くんが、Aちゃんを笑わせようと茶番を繰り広げていた。
すぐに夕方になったので帰ることにした。
帰りの車はAちゃんは疲れたのか寝ていた。
Aちゃん大好き隊は寝顔を連写していた。
(って起きるだろ!w)
とか思いつつ俺も連写していた。
運転の安元さんは
安「俺に後で1人1枚、1番良い奴送れよ?」
と真顔で言うもんだから一瞬、場がかたまりかけた…
なんだかんだあったがちゃんと家に着いた。
Aちゃんはまだ寝ていたので、起こさないように、鈴村さんがお姫様抱っこして、部屋まで運んでくれた。
俺たちも疲れたので寝ることにした。
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うたつき(プロフ) - 皆様、初めまして!うたつきです!いつもお世話になっております。これから、良いスパンで更新していくつもりなので、見捨てないでください(泣)これからもよろしくお願いします! (2020年10月11日 20時) (レス) id: 888643902d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うたつき | 作成日時:2020年4月5日 5時