４６回目 ページ46
「今、なんて…」
「……２回目は流石に恥ずかしいんですけど」
「え、！？は！？！？」
空いていた距離を、真緒さんがガツガツと歩いて来て一気に縮まった
ガッッと勢い強く肩を掴まれて、思わず心臓が飛び跳ねた
「ま、まじ？」
無言で頷いた
「うそだ…」
「嘘じゃないです」
「じゃあ、冗談…」
「冗談でもないんですけど…」
真緒さん！と彼を見上げて怒ると、顔を真っ赤にさせていた
何か言おうとして口を開くが、結局言葉が見つからないのか何度も開けたり閉じたりしている
パスタ屋のところでも似たような表情を見たな、なんて何処か他人事のように私は考えていた
「あー……」
ようやく状況が理解出来たのか、彼は力が抜けたようにその場にしゃがみ込んだ
何だかその状態が新鮮で、私もしゃがんで目線を合わせる
両手で顔を隠しているが、顔が真っ赤なのが丸分かりだ
食い入るように見ていたら「あんま、見ないでもらえると嬉しいんだけど…」と言われてしまった
「待ってごめん、今すっげぇ情けない顔してる」
まさかここまで照れて来るとは思わなくて、少し冷静になれる自分がいた
「マジで振られたかと思ったからさ…」
その言葉に、私は自分が言ったことに少し後悔するが言ってしまったものは訂正不可だ
「落としてから上げました」
冗談っぽく、笑いながら言うと「上げ下げにも限度があるだろ…」とまたもや怒られた
「元はと言えば、真緒さんがややこしい告白するのが悪いと思います」
「うるせぇ…俺だって緊張してたんだよ…」
「顔真っ赤ですよ」
「だから見んなって……」
なんだろうこれ、めちゃくちゃ面白いな
あの生徒会長でありながらアイドルである真緒さんがここまで弱っている
悪い好奇心が芽生え始めていたら、真緒さんがようやく顔を上げてくれた
相変わらず真っ赤だけど
「…良いの？俺で」
拗ねたようにこちらを見ている彼に心臓がまた音を立てる
目線を逸らして頷くと「Aちゃんだって顔真っ赤じゃん！？」と怒られた
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彩音(プロフ) - ひ〜〜めちゃくちゃどきどききゅんきゅんしました･･･。(語彙力なくてすみません) (2022年7月26日 14時) (
レス) @page49 id: 25043c6aac (このIDを非表示/違反報告)
ことは - 真緒くん！梶さん！尊い！ (2021年4月15日 18時) (レス) id: 1efa312b7c (このIDを非表示/違反報告)
めご(プロフ) - 空白猫さん» ありがとうございます(;_;)是非推してください〜！！評価もありがとうございます！！ (2021年4月9日 23時) (レス) id: fec7c0a77e (このIDを非表示/違反報告)
空白猫 - 前半…「早くくっついて？」後半…「待ってこのカップル推せるわ」ってなりました…評価たくさん押しますね…神作だと思ったのでッ！！ (2021年4月8日 11時) (レス) id: 10484fbbe5 (このIDを非表示/違反報告)
愛葉 - 半分本気です…(笑) (2021年2月28日 20時) (レス) id: bb433bc26e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めご | 作成日時：2021年1月2日 21時
