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40回目 ページ40

日曜日は驚くほどあっという間に来たのだった

雲一つない晴天を窓から見上げる

こんなことなら雨さえ降ってくれれば良かったのではと思う自分を誰か殴って欲しい



「(告白されるのか……)」



いや、まずそんな最初に言う必要ある?

おかげで今日までずっと真緒さんのことを考えていた

洗面所で、水道から出た水を顔にかける

いつもはぬるま湯にしているのだけれど、今日は顔の熱を冷ましたかった



「(……いや、別に意識してるとかじゃないし)」



そうだ

たまたまだ

昨日の夜にスキンケアに力を入れたのも

早起きして可愛いワンピースをクローゼットから引っ張り出して着てしまったのも

柄にもなく髪をヘアアイロンを使って巻いているのも

いつも軽いメイクも今日は真面目に真剣にやったのも

たまたま時間があったから、

決して彼を意識している訳では無いのだ



「(…香水付けよう)」



いつも以上に力を入れた私を見て、冷やかしの言葉を言っていたがそれを否定も肯定もせずに笑って流した

何をしているんだろう自分は



「(アイドルとデートして…アイドルに告白されるのか…)」



ドキドキと早る心臓を服の上から押えて家を出た

落ち着かない、というか落ち着けない


告白するだなんて、先に言われてしまえば意識しないはずがないだろう

だって、自分に好意を寄せているだなんて確定してしまったら



「(どう接するのが正解なんだ…)」



まず私にとって、真緒さんは

友達のお兄さん…それで好きな人…

そう悶々と歩いていると、集合時間20分前についてしまった事が信じられなかった



「(なにこれ、絶対意識してるって思われるじゃん)」



私は駅前にあるベンチで頭を抱えた

もういっそ笑って欲しい、それで幻滅してくれた方がマシだ

好きな人とデートして、告白されるだなんて。一体どこの乙女ゲームだろうか

嬉しいはずなのに、どこか悲しくて自分が情けなく感じる



「(最初からこの調子で楽しめるのかな…)」



とても不安だ

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設定タグ:あんスタ , 衣更真緒 , トリスタ   
作品ジャンル:恋愛
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彩音(プロフ) - ひ〜〜めちゃくちゃどきどききゅんきゅんしました・・・。(語彙力なくてすみません) (2022年7月26日 14時) (レス) @page49 id: 25043c6aac (このIDを非表示/違反報告)
ことは - 真緒くん!梶さん!尊い! (2021年4月15日 18時) (レス) id: 1efa312b7c (このIDを非表示/違反報告)
めご(プロフ) - 空白猫さん» ありがとうございます(;_;)是非推してください〜!!評価もありがとうございます!! (2021年4月9日 23時) (レス) id: fec7c0a77e (このIDを非表示/違反報告)
空白猫 - 前半…「早くくっついて?」後半…「待ってこのカップル推せるわ」ってなりました…評価たくさん押しますね…神作だと思ったのでッ!! (2021年4月8日 11時) (レス) id: 10484fbbe5 (このIDを非表示/違反報告)
愛葉 - 半分本気です…(笑) (2021年2月28日 20時) (レス) id: bb433bc26e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めご | 作成日時:2021年1月2日 21時

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