検索窓
今日:40 hit、昨日:17 hit、合計:131,845 hit

20回目 ページ20

あの時の選択が、とんでもないことをしているのだと気が付いたのは真緒さんの家の前に着いた時だった

鍵を差し込み玄関を開ける真緒さんの背中を見て、じわりと汗が滲む

彼の言葉に甘えてしまった…

その事を後悔している自分もいるし、心配してくれて嬉しいと喜んでいる自分もいる



「Aちゃん?」

「は、はい…!すみません…」



モヤモヤとする考えをすぐに振り払って急いで返事をする

首を傾げてこちらを見ている真緒さんに促され、玄関に足を踏み入れてしまった

なんで



「(この前来た時は何ともなかったのに…)」



目の前に真緒さんがいるだけで、ここまで緊張するのだろう



「体調悪いのに歩かせて悪かった」



お疲れ様、と頭を撫でてくれる

きっと向こうからしたら私は芽衣と同じ距離なのだろう



「芽衣のベッド使って良いから、ゆっくり休んで良いから」



靴を脱いで階段を上がりながらそう言う

芽衣の部屋なら安心だろう。と思ってくれたのか

私は床でも大丈夫なのだけど…



「隣の部屋にいるから、何かあったら壁叩いてくれたらそっちに行く」



その事に頷きながら、芽衣の部屋に入った

扉を閉めようとすると、真緒さんがまだ部屋の前に立っていて

それに気が付いてドアノブを持ったまま固まる、優しそうな笑みを浮かべた表情でこちらを見ていた



「おやすみ」



もう一度、私の頭を撫でる

その事が非常に恥ずかしくなって、ありがとうございますと言い扉を閉めた

早る心臓を抑えるように制服の上から手を当てた

ヤバい



「(意識したらダメ、意識したらダメ)」



ここは芽衣の家、真緒さんの家でもあるが私にとっては友達の家…

変なことを考えないように急いで自分の脳にその事を叩き込んだ

向こうは親切心でここまでしてくれるのだ、決して私個人的だからという訳では無い

頭を抱えながら芽衣のベッドに恐る恐る横になる

芽衣ごめんね、少し借りる…と今頃、教室で授業をしている彼女に謝った

21回目→←19回目



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (241 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
330人がお気に入り
設定タグ:あんスタ , 衣更真緒 , トリスタ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

彩音(プロフ) - ひ〜〜めちゃくちゃどきどききゅんきゅんしました・・・。(語彙力なくてすみません) (2022年7月26日 14時) (レス) @page49 id: 25043c6aac (このIDを非表示/違反報告)
ことは - 真緒くん!梶さん!尊い! (2021年4月15日 18時) (レス) id: 1efa312b7c (このIDを非表示/違反報告)
めご(プロフ) - 空白猫さん» ありがとうございます(;_;)是非推してください〜!!評価もありがとうございます!! (2021年4月9日 23時) (レス) id: fec7c0a77e (このIDを非表示/違反報告)
空白猫 - 前半…「早くくっついて?」後半…「待ってこのカップル推せるわ」ってなりました…評価たくさん押しますね…神作だと思ったのでッ!! (2021年4月8日 11時) (レス) id: 10484fbbe5 (このIDを非表示/違反報告)
愛葉 - 半分本気です…(笑) (2021年2月28日 20時) (レス) id: bb433bc26e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:めご | 作成日時:2021年1月2日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。